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なんのための本作り

7月のイベント合わせで新刊を出すつもりでいる。
現在はプロットと資料集めの段階だが、また厚い本になりそうな予感がしている。
私は同人誌は厚ければ厚いほどいいと考えているのだが、多数派ではないことを今日知った。同人誌を薄い本と呼ぶように、薄ければ薄いほどいいと考えている派閥もあるようだ。
薄すぎると内容まで薄くなりそうだから、というのが厚い本信仰の基本にある。
異教徒の考えを探ると、厚いと重いので読者の負担と在庫管理の大変さが挙げられており、これは納得できる考えだと思った。
次の本は薄くて軽い本にしようという方針が固まり、紙や印刷所のことを調べている。

ところでなぜ私は本を作るのだろうか。頑張って書くのにお金を出した人にしか見てもらえない(義理買いの場合は手にとってもらえるだけかもしれない)から効率は悪い。
即売会でお店屋さんごっこをして、作家ごっこに興じたいのだろうという結論に行き着いた。
オフ活動をすればオン専の私を無視してきた人たちも実体を持っていることを無視できなくなるだろうと踏んでいる。
要は承認欲求だ。作家性を認められたくて長編を書き本を作ろうとしている。
長編を書ききれることを褒めてほしいのだ。
私は毒親育ちで、創作物を蔑ろにされる虐待を受けてきた。その傷を癒そうとしている。
幼少期の経験が癒やされない限り、私の本作りは続く。そんな気がしている。

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