子供のころの実話3−自分も認めてもらえるんだって思えた
これは私が小学4年生の頃の出来事
私は特別支援学級に基本いるのだが、
国語算数理科社会以外は
基本的に普通学級のみんなと
一緒に授業を受けていた。
今回は図工の授業でのお話。
小学校の近くでたくさん育っていた
ヘチマという野菜を題材に
自由に作品を描くという授業があった。
その授業ではヘチマを使っていれば、
どんな絵でも大丈夫。
しかし、絵と同時に、
その絵を体現したお話も
原稿用紙に書いてもらうという感じだった。
私は絵を描くのが苦手で
図工は毎回憂鬱だった。
ただ、想像力は豊かで
小説家になりたいという時期もあったくらいに
空想の世界でお話を作って
想像するのが好きだった。
だから、この授業はワクワクが止まらなかった。
この授業で作った作品は
地元の作品展(?)に出すものを
選定するために出されることも聞いたが、
そんなの関係なく、とにかく早く
やりたい気持ちでいっぱいで
楽しんで取り組んでいた。
ヘチマの国を想像して
そこに5人くらいの小人を登場させて、
それぞれに名前を付けて
お話を作った。
小人たちがお話しながら楽しく遊んでいる。
元気な小人もおとなしい小人も
みんな輪に入って、楽しく遊んでいて
それがずっと続いていくみたいな
なんとも平和なお話を作った。
小人も色を分けて、
ヘチマの国を書いて
楽しさが伝わるように書いた。
自分の作ったお話を
絵で体現できるのが
楽しかった。
そして後日、
当時、特別支援学級と普通学級を行き来してた私は、
普通学級で先生のお話を聞いていた。
その時、地元の作品展(?)に出すものの
選定の結果が出たと言われた。
そこで30人以上いたクラスの中で
佳作に選ばれた人が2人いることを知った。
そのうちの1人が私だったのだ。
え?
驚きだった。
確かにすごく楽しく作れた作品ではあった。
だけど、苦手な図工で
賞を受賞したのが信じられなかった。
そして何より
周りの目が怖くって
素直に喜べなかった。
当時の私は、周りと比べがちで
特別支援学級にいる私と
普通学級にいるみんなを
皮肉にも比べてしまっていた。
だから、「私なんかが」という気持ちが
強くなってしまい、周りの反応が怖くて仕方がなかった。
しかし、教卓に行って
表彰状を受け取った後に席に戻ったら
近くの席の子にこう言われた。
「すごいね…!!表彰状見せてよ!すごいなぁ…!!」
その子は私をたくさん褒めてくれて
表彰状を見終わった後も
私に表彰するような素振りで渡してくれて
担任の先生も微笑ましく見守ってくれた。
なんだか暖かいなぁって思った。
楽しかった授業の作品で
佳作としての評価をいただけて
周りも褒めてくれて
なんだか自分の存在を
認めてくれてる感じがして
嬉しかったし、ほっこりした出来事だった。
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いかがでしたでしょうか
私自身この出来事を回想しながら
書いてて思ったのは
”これが当たり前になったらいいのにな”
特別支援学級にいても
障がいを持っていても
自分の得た功績を
周りに怯えることなく
素直に誇りに思えたらいいのになって
周りも純粋にその人のことを
障がいの有無での決めつけや壁なしで
見てくれて、お話しできて、
それだけでこんなにも
あたたかい気持ちになれるんだなと
私自身も過去に実感させられました。
当時の私も、障がいはかわいそうなものと
思い込んでしまっていたから
佳作に選ばれたと知ったときも
本来、胸張っていいはずなのに
すぐには素直に喜べなかったんだろうなと思います。
障がいを持っている人にとっても
持っていない人にも
もし過去の私のような解釈を
してしまっているなら、
少しでも訂正されてほしい。
素直にすごいことは
当事者も素直に喜べて
周りも認めてくれる。
そんな世の中になったら
幸せだなぁと思いますし、
そうなるように心から願っています。
またブログ書きますね😊
もしご興味あればごちらも読んでいただけると嬉しいです!
読んでいただきありがとうございました🍀
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