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子供のころの実話4- 複雑な気持ちをどうやって伝えればいいの...

これは確か私が小学4年生の頃のお話。



私は当時、特別支援学級にいた。
私の特別支援学級では毎年秋になると
普通学級の先生方や保護者の方への感謝を込めて
校内で喫茶店を作っておもてなししようという
イベントが毎年あり、役割分担をしていた。


校内にある特別支援学級5クラス、
総勢30名くらいの児童と支援学級の先生方で協力して
運営するイベントだった。
そこで受付係の人が2名必要になった。

私は受付とかやったことないので
他人事でした。

ところが、あまり話したことがない
別の支援学級の小学6年生のA君が受付係で
私と一緒にやりたがっているという話を
先生から伝言という形で聞いた。

それを聞いたとき、私は突然
泣き出してしまった。

その時、先生から突然
「A君が嫌だから泣いてるんじゃないよね」
と怒った口調で聞かれた。

決してそうじゃないんだよ。

受付係を初めてすることに対する不安もあるし、
少し話したことがある程度で
性格とかよく把握しきれていないA君が
一緒にやりたいと指名してくれたことに
疑問や戸惑いが隠せなかったんだ。

A君が嫌という訳では決してないけれど、
それ以上に不安や戸惑いがあったから
溢れて泣いちゃったんだろうなと思う。

でもそんな複雑な気持ちをどう言語化していいか
全く分からず、
「A君が嫌だから泣いてるんじゃないよね」
という問いを否定したいのに、
言語化できない不安から言葉に出せず
怒った口調で問いかけられたことの恐怖もあって
ひたすら泣くことしかできなかったんだ。

それからどうやって泣き止んだのか
どんな言葉を私が発したのかは
よく覚えていない。


ただ、先生が怒り口調で聞いてきたのが怖くって
複雑な気持ちを言語化できないのも不安で、
そのシーンだけ切り取られて鮮明に覚えている。

あの時は特に怖かったな…
もう少しいろいろ聞いてほしかった。

「どうしたの?」と聞いてくれるだけでいいんだよ。
決めつけて怒らないでほしかった。

小学生という多感な時期だから余計に。
大人になっても覚えているくらいだから
しんどかったんだなと思う。

少しでも先生と子供が心通わせられるように
ゆっくり寄り添いながらお話聞いてほしかったな
当時の私は心からそう思ったのだった。





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いかがでしたでしょうか。

大人になった今は先生の気持ちも
わからなくはないんですよ。

A君が私を指名したという話を聞いたとき
突然泣き出すくらいだから
A君のこと嫌いなんじゃないかと捉えるのも
分かる気がします。

もしそれが本当なら
嫌いという感情はよくないし
A君がそれを知ると、傷つくのも間違いないから
怒りたくなってしまうのも
納得するような感じです。

ただね、全員が先生が想定する理由で
泣き出すわけではないんです。

それぞれに考えがあって
不安を感じる理由
泣き出してしまう理由も
多種多様だと思います。

だからこそ自分の考えで決めつけて
相手を叱る前に一度踏みとどまって
歩み寄ってみませんか
と私は思います。

私はその先生を反面教師にするといったら
失礼になるかもしれないけど
何事も決めつけで相手を傷つけたりせず
歩み寄れる人になりたいなと思います。

改めて、こういう幼少期の思い出を回想することで
大人になって学びになることもあるので
こういう回想する時間も大切にしたいなと思いました。




またブログ書きますね😊
もしご興味あればごちらも読んでいただけると嬉しいです!


読んでいただきありがとうございました🍀





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