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140字小説 『満月の夜に』 #夏の星々①


「今夜は満月だってな」

エレベーターで居合わせた上司が歯を覗かせて嗤う。

「え?」

戸惑う私を余所に基内の電気がフッと消え、壁に背をつけ急いでボタンを探す。

「血が騒ぐんだよ」

パッと明るくなった眼前には狼男。

鋭い歯が首筋を噛みつくと同時に私達を乗せた箱が動き出し、プツリと意識が遠退いた。



 満月の日に更新したかったのに、今月の満月の日はもう過ぎてました😇あちゃちゃー😇

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