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【映画】PERFECT DAYS

・この映画は2023年に日本・ドイツ合作で制作され、キャッチコピーは「こんなふうに生きていけたなら」

・ドイツの名匠ビム・ベンダース監督が東京・渋谷区内17カ所の公共トイレを世界的な建築家やクリエータが改修する「The Tokyo TOILET プロジェクト」に賛同し、描いたもの

役所広司演じる(主人公:平山)は、毎日同じルーティーンを繰り返す。
小さな植物を育てる。
扉を開けてまず空を見上げる。
表情は何とも優し気で柔和なのが印象的。

雨の日も晴れの日もそれは変わらなかった。ほぼ前半は台詞がなく演技で伝わってくるのみ。

風景は、風呂無し木造アパートなのだが、近くにはスカイツリー。
浅草周辺、新旧が混在されていた。

「影と影が重なると濃くなる」
三浦友和と二人で
影踏みをする場面の言葉


平山は、いつもフイルムカメラを持ち歩いており、休憩中にいつも木漏れ日を撮影していた。
私は鑑賞後、音楽とエンドロールで余韻を落ち着かせる。今回は、エンドロールでこの木漏れ日の説明がなされていた。
平山の人生と木漏れ日を重ねているのだと思った。


木漏れ日とは、時々太陽の日差しが漏れる光景。

人生も苦しいことの方が多く、幸せやうれしいことは少なく木漏れ日のようなものかもしれない。


新年より当たり前の日常が幸せと思わせてくれる映画であり、「こんなふうに生きていけたなら」と思った。






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