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レース動画分析⑥ 無料モニター 200m個人メドレー

音声のほうがより解説が詳しいです。ぜひダウンロードして聴いてください↓

短水路 200m個人メドレー 女子選手
2.48:19(16:71, 36:95, 42:07, 51:86, 38:30)

◯分析
ラップ比
バタフライ対クロール=1対1.04
前半対後半=1対1.14

ハイポ
バタフライ 前半3, 5, 1, 1 後半2, 1, 1, 1…
クロール 全体を通して2

テンポ
バタフライ 前半1:20~1:30 後半1:60~1:70
背泳ぎ 前半0:65~0:70 後半0:75
平泳ぎ 前半1:20~1:25 後半1:30
クロール 前半0:70 後半0:65

ストローク数
バタフライ (10, 11)
背泳ぎ (25, 24)
平泳ぎ (18, 18)
クロール (25, 26)

◯評価
ラップ比
バタフライのラップだけを見ると消極的です。まず、ハイポが不規則で、始めの25mでハイポ5はかなり負担になっていると思います。その後一気にテンポが落ち始めています。ハイポとテンポが安定すれば25~50mのラップを短縮できそうです。36.0秒で入れば、バタフライ対クロール=1対1.06になります(目安は1.05~1.10)。前半対後半は積極的です。背泳ぎの貢献度が高いと考えられます。

ハイポ テンポ
バタフライは、前半ハイポ2を基本として、テンポも安定させていきましょう。上半身の立ち上がりが大きいので、ストローク動作の力を入れるタイミングを遅らせてみましょう。他の3種目は、ハイポとテンポともに適切だと思います。

ストローク数
前半と後半で大きく崩れることなく安定しています。背泳ぎは、前半の方が1回少ないのですが、ターン後の壁蹴りにミスがあったかもしれません。「足を置く深さ」「飛び出しの方向」「壁蹴りの力のタイミング」を再確認しておきましょう。

◯対策
①バタフライのハイポとテンポの安定 優先度★★★
25m10本40秒サイクル、ハイポ2、テンポ1:40で慣らしてみましょう。少し疲れてきたときに、上半身が立ちやすくなると思うので、ストローク動作の力を入れるタイミングを遅らせて対応しましょう。「息継ぎのためのストローク動作にならない」。胸郭や肩甲骨周辺の可動域を広げるとさらに泳ぎに余裕ができます。陸上でのエクササイズを推奨します。

②平泳ぎ 頭とお尻の位置関係 優先度★★☆
前半は頭の位置が高い印象です。後半はグライド姿勢でフラットになっています。平泳ぎの泳ぎ始めに常に頭とお尻の位置関係を意識しておきましょう。苦しくなると頭は高くなりやすいです。

◯次回のレースの目標
バタフライは、25mまでハイポ2、それ以降ハイポ1。25~50mはテンポを1:40でキープ。50mラップを36.0秒。キックが強い選手ですし、バタフライ以外はテンポとストローク数が安定しているので崩れにくいと思います。

レポートは以上です。次回は今回と同じ選手の50m自由形をレポートします。今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。

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