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オーストラリアで驚いた「菊」に関するお話

日本における菊に対するイメージ

皆さんは、菊のお花を見てイメージするものはなんですか?お花を注文する際に菊が入っているものを選ぶのはどんな時ですか?

今でこそ生け花以外のカジュアルなシーンにおいて、日本でも菊の花を取り入れたブーケやアレンジメントを見かけるようになりました。しかし、少し前までは菊=お葬式に使うお花のようなイメージが強かったように感じます。

日本は他国に比べて菊の生産が盛んで、菊を生産している方が一生懸命改良したり、品種を増やしたりしてその品種の数もとても多いです。そしてフローリストの間でも広めていきながらやっと今。菊を使ったブーケやアレンジメントを見かけるようになりました。

オーストラリアにおける菊のイメージ

私がオーストラリアに来て、驚いたこと。それは、母の日だったのですが、、

菊の花が入ったブーケやアレンジメントを母の日用に購入している方が大勢いたこと。お花屋さんを見ても、菊を使っている率が高かったです。

理由は、菊の英名がChrysanthemum.
名前の中にMUM:ママ とはいっているからです。

ですので、母の日の定番ブーケはこちらでは菊なのです。

異文化から発生した夫婦喧嘩

私がこちらに来て知り合った日本人の友人は、オーストラリア人と結婚している子が多いです。その中の1人がこんなエピソードを話してくれました。

ある日、旦那さんが友人のお誕生日に花束を購入して来てくれたとのこと。(こちらでは何かあるとお花を用意する方が多い)友人はその旦那さんの気遣いに大変喜びました。

旦那さんが友人に向けて花束を向けたところ、、、、

友人「なんでその花束なの?どんな意味?どうして?」

この後、友人が怒っている理由がわからない旦那さんは、自分が気持ちを込めて送った花束がけなされたことに対して怒り、夫婦喧嘩へ発展。

旦那さんが菊が入ったブーケを選んだのは、友人がもうすぐ生まれてくるママだから。そして単純に菊が可愛かったから。それに対して友人は、菊は仏壇のイメージが強くショックだったそうです。

実際にお店ではどのような菊を扱うのか?

私たちのお花屋さんでは、Disbuds(ディスバッズ)と呼ばれる大輪の菊を中心にPompom(ポンポン)と呼ばれる丸い形をした可愛い小さな菊やスプレー菊(小さなお花が枝分かれした先に何個も咲いているもの)を使っています。

ディスバッズを使った大きなブーケ

お花の色は、白、オレンジ(着色)、ピンク(着色)、キャラメル(少し茶色;着色)、黄色(着色)、緑などを私たちのお店では使います。他にも青やホットピンクなども色もあります。

日本で生産される切り花ナンバー1は菊?

日本国内における切り花生産量が多いのは菊だそうです。仏花としてのニーズが支えていることは確かだと思いますが、先ほども述べたようにフラワー業界で日常的な流通があるからだと感じます。

オーストラリアでは、菊の品種も少ないです。日本の中で歴史あるお花として生産され、品質・品種改良を経てきた菊は私にとって掛け替えのない日本の花の財産だと思えるほど。

最近では本当にとっても綺麗な大輪の菊、ダリアと間違えてしまうほどの
美しい菊を日本で手に入れることができます。

もし、お花に興味がある方はぜひ、日本のお花屋さんを覗いて見てくださいね。そして、ぜひ私にもその菊の写真、見せていただきたいです(笑)

最後までお読みいただきありがとうございました!スキ、コメントいただけますととても嬉しいです♫

***YUKINA***



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