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わたしのキャリア

今のわたしのキャリアを見て、高校の頃のわたしはどう思うだろう。
先日、久しぶりに職場外の人と会食をする機会があった。名刺交換できるように、自分の名刺を作ってみた。今年は、職場の名刺があるような組織に所属していないからである。作ってみて思った。自分をある程度は説明できる仕事をしていると。

  • 地域のみかん農園

  • 農産物のカタログギフトの運営(オンライン)

  • 高校の非常勤講師(理科)

  • オンライン家庭教師

実は、中高生の頃に参加したセミナーで、10代・20代・30代…のキャリア計画を作っていた。何かの役に立つだろうかと、実家を出た今も手元に持っている。

  • 10代 幅広く学ぶ

  • 20代 学校教員

  • 30代 農業

  • 40代(家庭が落ち着いたら)再び教員

  • 50代(人生の集大成として)心理カウンセラー

久しぶりに見て驚いた。年代のずれはあるが、既に実現してしまっていた。
顧客相手の仕事に生かそうと、20代で心理カウンセラーの勉強と練習を重ね、教員の現場で生かしている。30代の転勤帯同を機に、農業に関わり始め、教員も続けている。

この自由なキャリア計画を、新卒の就職活動のときに、なぜ少しも思い出さなかったのだろう。特に女性にとって、ブランクなく勤務し続ける終身雇用という働き方は無いのに。
いや、新卒の就職活動のときには思い出さなくてよかったのかもしれない。新卒で働いた会社では、ある程度の規模の組織にて国際的に働くことを見聞きし、仕事における自分の得意不得意を把握し、自分の強みを生かして働いていくことを理解した。それなりにお客様に喜ばれ、技術的なスキルも得て、会社で働くということを教えていただいた。その経験なしには、例えば学校の授業で化学工業の現場や分析化学について語ることはできないし、ビジネスでの出張が多い人の気苦労は知る機会もなかった。

最初の転職を経験した頃から、先のキャリア計画はぼんやり頭の中にあった。教員になりたかった自分を思い出すことができた。
次の転職の機会に、農業をしたかった自分を思い出した。ふたたび異業種に飛び込んだ。

結婚して、妊活に立ち止まったとき、先のキャリア計画を思い出せばよかった。ほら、中高生の頃からM字カーブを書いていたじゃない。とはいえ、当時はそれが許せなかった。妊活に対する思いと両立できる、仕事やキャリアスクールを必死で探していた。

今までの全てを振り返って思う。今の自分は、わたしらしいベストである。農業をよりよくしたいから、仕事で関わる。生徒たちに伝えたいことがあるから、教員の仕事もする。学校現場では、好きな英語に触れる機会も多い。そして、少しくらいは、各職場で身につけたスキルを生かせる仕事もする。

現状を正当化したい気持ちもきっとある。でも、当面食べていけて、貯蓄もできているなら、終身雇用にこだわって、不本意な働き方をしなくてもいいのではないだろうか。

高校生のわたしに言いたい。今、わたしは得意を生かして、相手に喜んでもらえる仕事ができているよと。

#わたしのキャリア

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