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ミャンマーで教育事業をはじめて1年。大学に通います。

先月、ミャンマーで共同創業した会社 TIAM(ティアム)Inc. が一周年を迎えました。その二週間後に私自身が東京に拠点を移してのリモート勤務開始・大学に復学しました。

節目なので決意表明を兼ねて、これからの話をします。

★そもそもの起業の経緯はこちらから

1分でわかる弊社TIAM Inc.

○ ヤンゴン在住の日本人3名による共同創業
○ メイン事業はヤンゴン在住の日本人 小・中学生向けプログラミング教室
○ そのほか「教育×IT」を軸に、ヤンゴンにあるインターナショナルスクールや日本人学校へのカリキュラム提供、講師派遣、教員研修、IT導入支援などを展開
○ 現在は経営陣〜フルタイム〜アルバイトまですべて含め7名体制

なぜ今、このタイミングで大学に戻るのか

と、ものすごくよく聞かれます。「いまどき大学の勉強なんて!」と呆れられることも、「社長が会社を放り出すの?」と弊社と全く関係のない方から白い目を向けられることも(※放り出しません)、「今そんなに充実して働いているのに、本当にいいの?」と心配していただくことも、両手で数えて足りないくらいにはありました。実際、退学を考えたことも一瞬だけありました。

なぜ復学するのか、理由はいくつかあるのですが、一番は「このままでは会社もわたしも先が知れている」という危機感です。

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ミャンマーでの2年、とくに会社を創業してからの後半1年半は、がむしゃらに走り続けてきたという感覚があります。
事業開発に始まりマーケティング、採用、組織設計など、(今でこそ業務カテゴリで分けて呼べますが)創業当初はすべてのタスクの境界線が曖昧で、「届けたいサービスを届けたい人に届ける」ために端から端まで駆け回っていた記憶しかありません。

すべてがはじめてのことだらけで、次から次へと目の前で発生する火を消すために新しい情報を得、見よう見まねで実践してみて、それを体得できたのかどうかもわからないままとりあえずの鎮火にほっとして、と思ったら今度はあちらで火の粉が舞う、というような日々。

それはそれでものすごく学びが多く、いちいち会社としての生死がかかっていたから(荒削りだけれども)知識や技術が身に付くスピードは早かったと思います。意志の力とか、覚悟とか、そういう生き物としての力は上がったと思う。

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けれど、そんな無我夢中の日々の中でふと自分の限界を感じ、「このままだとまずいな」と焦るようになりました。

わたしは、経営者という名前のクリエイターとして、社会により大きなインパクトを与える価値をデザインしたい、という途方もない野望を持っています。

そのためには、今のわたしの思考力ではあまりにも足りない。

もっと深く、軽やかに、もっと非連続的な頭の使い方をしなければ、わたしは大きな価値を描き切れないのではないか。ひいては、会社が近い将来歩みを止めてしまうのではないか。そんな焦りがありました。

大きな事業のために、切実な問いを立てる

より大きなインパクトのある事業をつくろうと思ったら、人類社会にとってより本質的な問題解決に挑まなければいけないはずです。では何が本質かといえば、わたしは、先人たちが脈々と学問の対象としてきたことこそがそれだと思うのです。「わたしとは何か」とか、「人はなぜ他者を求めるのか」とか、そういう切実な問いたち。

学問が生まれるところにはいつも、人が世界に投げかける、素朴で・純粋で・プリミティヴな問いかけがあったはずで、それこそが、わたしたち全員の身に迫る本質的な問題だと思うのです。

大学に戻り、本質を学んで問うことで、より深く、大きな理想を描きたい。

アプローチとしては遠回りすぎるのかもしれないし、卒業まで残り1年半では到底足りないかもしれない。会社のメンバーにも大きな負担をかけます。
それでも、本当の意味で「頭を使う」トレーニングが、将来のために、今、必要だと判断しました。

会社はこれからどうするの?

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主力事業であるプログラミング教室は、ミャンマー現地にいるメンバーが、これまで通りの営業を続けていきます。私自身ももちろん、関わり続けます。

プログラミング教室 Kids Laboはこれまでたくさんのあたたかいお客様に恵まれ、関わってくださった全ての方に一緒に育てていただいた事業です。この先もずっと、ひとりひとりの子どもたちが目を輝かせる教室作りに取り組んでいきます。

同時に、プログラミング教室のその先、まだ誰も見たことのないあたらしい学習体験を創るには・概念としての教育をアップデートするには何が必要か、ということも考えています。

ミャンマーという国全体を見ても、弊社ひとつ見ても課題は山積みですが、どうせなら、その課題が積まれた地盤ごと揺るがすような大きな問いを立ててみたい。そういう事業を、つくっていきたいと思っています。


ミャンマーから「この次の教育」を一緒に考え、創ってくださる方、
全方位で募集しています


大学生も、社会人も、まずはお気軽にお話しましょう〜!
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ミャンマー、いいところだよ。

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