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よそ者にイラッとくるスピードが早いのは万国共通らしい

「田舎で日本人だからとよそ者扱いされた話」ではありません。

日々の生活の人間や世界情勢を見ていて、
「人間って自分と違う者が現れると恐怖感や怒りを感じたり、自分と違う者を阻害したくなる。多様性が重要視される21世紀でも根本は変わらないのは悲しいことだ」
と相方(ジブリ映画でも哲学を語れるフランス人)と話していたことを思い出してしまったくらい、
「えーっ、こんなことで!?私の思い込み?でも他に理由が見つからなーい」と皆と違うことでイラつかれてる(現在進行形)の話です。

事の発端は、フランス田舎生活に欠かせない

10年来の相棒、私の愛車「プジョー307」ちゃんがついに引退か!
という状態になった矢先、義父から
「都会では規制があって古い車乗れなくなるから自分の車あげるよ」と、
なんともありがたい話を頂いたのです。

書類の書き換えをすべて終えた時に義父が一言
「車のナンバープレートがイルドフランス(パリのある県)
だから変えたほうがいいよ、あおり運転されないようにね」。

私達は
「今は義務じゃないし、そんなことないよー。気にしない」。
と答えたのですが
義父よ、あなたのいうことは正しかった。

フランスのナンバープレートですが、車のナンバーの横に住んでる県の番号と地域圏のマークが書かれているんですね。

75はパリの県ナンバー、その上にあるマークが「イルドフランス」地域圏のマーク

ちなみに住んでいる地域圏はこんな感じです。

ロワール地方のマーク。個人的にはこのマークが好きです。

なので、車がどこから来たかマークと県番号を見ればわかります。
問題は、昔は所有者の変更や県外に引っ越した時に
ナンバープレートを交換する必要があったんですが
今は義務ではありません。
なので、田舎の人がパリのナンバープレートで
運転していることは十分にあるのです。
でも、これで「地元人」とか「よそ者」だとか判断する人は結構います。

ここ数年の話では、ロックダウンを田舎で過ごそうと越境した
パリの人々が、車のナンバープレートから識別されて
批判されたということもあったなあ。

で、本題ですが
頂いた車を運転し始めて数日で

  • 無理な追い越しをされる

  • 私の運転にイラついた後ろの車にひつこくクラクションを鳴らされる

  • あおり運転をうける

という経験をしました。。。
もともと運転は得意じゃないのですが、毎日こういう不快な経験をすると
「これは、ナンバープレートのせいではないか・・・」
という疑問を抱いたわけです。
「パリナンバー+アジア顔、これはダブルパンチ!」
今までもレンタカー借りてる観光客だと思ったのか
必要以上に車間距離取られた(苦笑)ことはありますが
別々の人に立て続けに攻撃的な態度をとられたのは初めてです。

相方もよく高速道路で
渋滞なのに意味もなくジグザクと車線変えようとしたり
追い越しをしても右側に寄らず左側に居続けて
渋滞を引き起こすパリナンバーの車を見ると
「ちっ、パリジャンがヴァカンスで来やがって」
とイライラする(注:車運転すると毒舌な人、フランスでは多し)
ので、普段は私の言う事「考えすぎだよー」と言いがちな相方も
今回は「その可能性はあるかも・・・」と。

私の運転が下手で、イラつく人に立て続けに出会ったのが
車を換えた直後だったのかもしれませんが、
ちょっといろいろ考えてしまいました。
外国に住んでいると「人種差別」のほうに目が向きやすいですが
よそ者や自分と同じことをできない者に対して
嫌悪感を抱くのって万国共通で
日常生活で自分もしているかもしれない。
自分と違う人間に寛大になれる気持ちの余裕持った人でありたい
と思います。

最後に私のフランス田舎生活のモットーのひとつは
「自分の直感を信じて、削除できる不安は早めに削除」。
ということで、ナンバープレートは換えることにします!
パリ好きとしてはちょっと嬉しかったんだけど、
なにかある度に「もしや・・・」と思うのは嫌なので。

最後まで読んで頂きありがとうございました。
それでは、また。


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