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なぜフランスが好きなのかを今更ながらに考えてみた

私がフランスに来たのは「フランスが好きだから」
「フランス語上達」
「デザイン留学」

などいろいろ理由はあったけど
根本は「フランスが好きだから」
留学することを決めたんだと思う。

それなりに満足していた東京の生活を
切り捨ててまでフランスに来た
あの熱い情熱、フランスに対する愛は
一体何だったんだろうと思う(笑)

フランスのここが好き(当時)

  • 芸術に重きを置く文化。身近なところにすごい芸術作品がある。

  • 表現の自由

  • これは映画から得た印象で実際はそうでもないけど、感情の起伏が激しく自由奔放なフランス人。そこに人間らしさを感じてしまった私。

  • フランスの食べ物

  • フランス語の気持ち良いイントネーション

  • フランス音楽のアンニュイな(日本でよく使われるアンニュイの意味)雰囲気

  • お金をかけず豊かに暮らせるライフスタイル

かなり、フランス映画(それもヌーベルバーグ。笑)と東京のおしゃれなフランス情報からの影響受けまくっているフランスマニアでした。
さて、フランスに19年住んでどう思っているのかと言うと?

1,芸術に重きを置く文化。身近なところにすごい芸術作品がある。

本当、この点にはフランスってすごい!と思います。
田舎に住んでいても芸術や文化に力を注ぐ気合を感じます。
一般市民でも文化人みたいな会話をできるのは
子供の頃から芸術や文化に触れる機会が多いから。
もちろん、皆が皆そうだとは言えないけど、
パンデミックで、生きていく上で最低限必要なものを
選ばざるを得なくなった時に芸術文化系の分野は優先順位から
速攻外され、大きな論争を呼びました。
芸術や文化が発展できるかどうかって、
その世界が健康か平和かどうかを
測るのに重要なものだと思うんですよね。
そんな芸術・文化を大切にするフランスが好きです。

2、表現の自由

これ、フランス人、大切にしすぎ(苦笑)。
でも、これこそがフランスの魅力とも言えるから
表現の自由を大切にするフランスが好きです。

でも「自由」って何でもしていいわけではなくて
それには常に「責任」が伴うわけです。
そして、発する側も受け止める側も
自分と違う価値観があるんだという
寛容な気持ちがないと成り立たないものだと思うのですが

最近は「表現の自由」を盾に無責任なことを言い放つ人々
それを自分の価値観だけで受け止めて
大騒ぎする人々が多すぎだと思います。

3,感情の起伏が激しく自由奔放なフランス人。そこに人間らしさを感じてしまった私。

今は、その点、特に好きとは思えません(笑)
というか、フランス人そんなに自由奔放じゃないぞ。
当時は映画の影響うけまくりでした、はい。
感情の起伏が激しいのは、人にもよるし
「もういい加減にしてくれ」って思うこともありますが
自分の思いを主張できる環境があって、
聞いてくれる人がいるからできる技っていうことで
逆に人間味のある他人に寛容な国なのかなともいます。

対話をすることで、前に進んでいくスピード感には関心。
「君、さっき反対のこと言ってたけど」
と突っ込み入れたくなること多々ですが
「さっきはさっき、君と話しているうちに意見変わった」
とそれをうまく説明できるならそれはそれでオッケー(苦笑)。

ただし、フランスも縦社会。
空気を読まないといけないシチュエーションは多々ある。
会話の匙加減もあるし、根回ししなきゃいけないし
言いたいことを言えばいいわけじゃないんですよね。
その点は日本と似ていると思うことがあります。

相手を基準に考えて相手を思いやる日本と
自分を基準に考えて相手を思いやるフランス

の違いはあれど「おっ、なんか似てる」
という価値観を感じる瞬間があります。
それは美術・工芸などの繊細な感覚にも繋がるものかな
なんて思います。

長くなったので
フランスの食べ物以降は次回!




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