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【011FP-6】MONTBLANC 254 1st gen

お久しぶりです。ここに投稿するのは2,3週間ぶりかな?今回は1950年代モンブランの254を紹介しようと思います。

まずは概要から。独MONTBLANC社が1950年代に販売していた万年筆の中でマイスターシュテュックに次ぐセカンドラインのシリーズになります。252/254/256がラインナップされ、いくつか世代があり今回紹介するのはインク窓が透明でキャップにMONTBLANCの刻印が入っている第1世代(1954~1956)になります。第2世代はキャップにデカデカと刻印がある訳ではなく、キャップバンドに刻印がされておりその中でインク窓が透明かブルーかで前期後期が別れているようです。

透明インク窓とMONTBLANC刻印(白の墨入れは消えている)


そしてスペック。乾燥全重量20g、キャップを除くと12gです。全長はキャップをした状態で130~135mm程(嵌合式キャップなので差があります)、キャップを外した本体の全長は115mmです。軸の主素材はセルロイド、ペン先は14金で俗にイカペンと呼ばれるモンブラン独特のペン先です(以前紹介したNo.74もイカペンではありますが60年代のものであり254のそれとは少し違いがあります)。

上:No.74のニブ/下:254のニブ

ヴィンテージらしいしなるペン先とモンブランのイカペンのふわふわした感触は非常に良い書き味を生みます。さらにこの個体は太字のBニブということもあり、筆記体験はヴィンテージの中で格段に良かったです。50年代のモンブランが希少な中手頃に(?)イカペンを楽しめる60年代の2桁シリーズが人気になるのも頷けますね。
254はその頃のヴィンテージの中では比較的太めの軸で、現行の万年筆に慣れている方であれば使いづらいとはなりにくいと思います。またキャップに関してですが、クリップにしっかり固定すると相当のテンションがかかってしまうようで、自分はクリップだけとってキャップには天ビスだけ装着して保管しています。70年物のセルロイドは割れが何よりも怖いですからね。

お読み頂きありがとうございました。最後にこのnoteを書くにあたり参考にさせて頂いたサイトを載せておきます。後期型の254が取り上げられていますので、興味の湧いた方はこちらもご覧になって下さい。

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