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友人とアナログゲーム『狩歌』をやった話

僕はアナログゲームにうとい。
単純に遊び相手がいないからで、中学生の頃に初めてUNOや大富豪を知った。
それは今も同じで人狼ゲームすら知らない。

今日はそんな僕が友人と『狩歌』というカードゲームをプレイした。
2人でもできるアナログゲームがあると知ったのはつい最近のことだ。
あまりに慣れないことをして頭がパンクしているので頭の悪い感想になってしまうと思うが許してほしい。

『狩歌』を簡単に説明すると、J-POPにありがちな歌詞のフレーズや単語が書かれたカードをテーブルに広げて手持ちの音楽を再生する。
そして曲の中にカードと同じ言葉を見つけたらバシッと取る。要領はおそらくカルタと同じだ。
カードにどんな言葉が書いてあるかというと『人生』『私』『夢』といった聞き馴染みのある単語。

今回一緒に遊んだ相手はサブカル系ではあっても音楽面で言えば僕よりはよほど一般的。実際に再生された曲もフランプールやカナブーン、チャットモンチーといったテレビでよく聞く名前のアーティストの作品だった。ゲームやアニメ繋がりで聴いているらしい。
対する僕もJ-POPということでかなり頑張った。なけなしのJ-POPをはたいたと思う。再生したのは米津玄師とバンプ、M.S.S Project。あとは歌詞が聞き取りやすいニコ動歌い手の曲だったりV系だったり。

サブカル沼の住人とメンヘラサブカル人間とでお送りするJ-POP縛りのゲーム。それでもアーティスト名を見れば努力をした感が少しは伝わってほしい。
しかし結果的に両者惨敗だった。
有名なアーティストだろうが割と暗い内容の曲しか手持ちに無いというのが一番の理由だと思う。
呪ってみたりひがんでみたり、弔ってみたり恨んでみたり。
場に残ったフレーズは陽キャの様を呈していた。

しかし勝負自体は盛り上がった。
「米津玄師をもってしてもカードが見つからないだと!?」
「嘘だろディーンもないのかよ!」
「ええい、こうなればイエモンを出す……そんな馬鹿な!?」
「ならば筋少を……やっぱりない!」
終始こんな感じでJ-POPとの乖離を思い知らされた。

このゲームの面白いところは自分が曲をかけているターンは曲を聴いてしまってカードを取ることが疎かになり、相手の曲のターンは耳をそばだてて歌詞に集中するという『音楽を楽しむ視点を変える』ことにあると思う。
友人とカラオケに行ったら歌っている人以外はみんな選曲やスマホに夢中で実質ヒトカラ、なんてことは誰しもが体験するだろう。しかしこのゲームの場合は相手の曲こそしっかり聴くことが必要になる。
今まで交わらなかった音楽と向き合うことができるのはとても楽しい。普段は敬遠するJ-POPもきちんと聴くことができる。

アナログゲームは面白そうな物が沢山あるけれど、一緒に遊んでくれる人がいないとどうにもならない。その点でいうと2人でも遊べる作品は貴重だと思う。
もっと気軽に遊べたらなあ、と思う反面その場の盛り上がりはメンバー構成があってこそだとも改めて気付いた1日だった。

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