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病で病を洗う戦い(薬の呑み合わせの話)

皆さんは『同時に呑んではいけない薬』という存在を知っているだろうか。

病院で処方箋をもらって薬局に行くと”お薬手帳”を持参しているかどうか訊かれると思う。
多くの成人にとって処方箋をもらう機会なんて少ないだろうし「そんな物は持っていない。そもそも何の役に立つんだ」と思っている人の方が多いだろう。
しかしこの手帳によって現在呑んでいる薬や過去呑んでいた薬等様々なことを薬剤師に伝えることができる。そして時には同時に服用してはいけない薬を発見して事故を未然に防ぐことができるのである。

ここまで言っておいてなんだけれど、今回のテーマはお薬手帳ではない。
薬の呑み合わせの三すくみみたいになっている現状について書こうと思っている。

まず僕は重度の不眠症を持っているので複数の睡眠導入剤や睡眠薬を処方されている。この睡眠薬を始めとする『精神科で処方される薬』は緑内障の薬と併用できない。
僕は睡眠薬なしでは一睡もできないので、緑内障が始まっているけれど治療はしていない。
特に点眼薬との相性は最悪らしく、治療するのであれば治療方針を精神科の主治医と眼科の主治医とで相談してもらわなくてはならない。

そして今回抜歯にあたってロキソニンを処方されたのだが、薬剤師から
「喘息が悪化する場合があるので重い症状が出たらすぐに連絡して下さい」
と言われた。ロキソニンは喘息の症状を悪化させたり発作を誘発する可能性があるのだと言う。
少しでもそれを回避するために1回2錠呑むところを1錠から試すようにとも言われ、実際1錠呑んだだけでも喘息の症状は悪化している。
これは喘息を優先するなら痛みには耐えろということだろうか。邪魔だから痛み止めを優先してるけど。

こんな感じで『どの症状を優先して消すか』という状態になっているのが現状だ。もちろんお薬手帳は常時携帯している。
万が一出先で災害や事故に遭遇した時、お薬手帳を提示することで避難先や搬送先で持病や服用中の薬を伝えることができる。そうすると向こうが『何をしてはいけないか』の把握ができる。持病を持つ者にとってこれはとても大事なことだ。

不眠症も成人喘息も緑内障も治ることのない一生付き合う持病なので、当事者としても薬の知識はある程度持っておきたい。
同じ一生モノの持病として慢性副鼻腔炎も持っていて、今回の抜歯と治療が重なっていたらひょっとしたらこれも問題になっていた可能性がある。くわばらくわばら。

おまけ。
耳鼻科・内科・精神科に通院しているので休日は通院にあてることがよくある。これに加えて今回の様に必要であれば歯科と眼科が追加されると週5で通院なんてことになる。
この話をすると同年代(35歳前後)や医者からギョッとされるんだけど、自分にとってはごく普通なんだよね。
でも普通の35歳前後はそもそも病院と無縁だったりするらしい。薬を呑んだりもしないんだとか。嘘だろマジで?

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