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Xデザイン学校ビギナーコース #6

今回は前半が「ペルソナ/シナリオ法」の講義で、後半がその実践の回。
実践部分は講義を元に、リードユーザーを見つけてのインタビュー+上位下位関係分析を実施した。

■講義部分

今日は授業の冒頭から、これまでやってきたことをいい意味で否定された。
いや、否定してもらえた。

業務とかでペルソナ/シナリオ法やっている人?→挙手
本当に「ペルソナ/シナリオ法」をやっている?と問われる。
日本でやってるのは「ペルソナ法」で、「ペルソナ/シナリオ法」ではない。

ペルソナはよく人物像として作ってしまう。
人物像じゃなく、ユーザーの特定の利用状況を表すものが正しい。

そこで生まれたのは「ペルソナ/シナリオ法」
人物像を作れとは言ってない・・・。

若者と同じ行動をするおじいさんもいる。
Huluは年齢取ってない。「こういう映画を見る人」としてデータを取っている。
利用状況の方が重要。

ペルソナが目指すゴールを決めること、ゴールまでのシナリオを考えるのが重要。
→「ゴールダイレクテッドデザイン(目標主導型設計)」

フィリップス社の「橋をデザインするのでは無く、川を渡るシステムを作れ」の言葉も、ペルソナの状況によってシナリオは変わってくる。
大勢が何度も渡るなら橋を作る、1人が一回だけとかなら渡し船や泳ぐでもいい。

今日もまた、この部分だけで元が取れた。

トップページのUI案を作るのに、どういう人がどんな目的や流れでそのページに辿りついて、そこでどうなってほしいのか?の要件をちょうどまとめていた。
ペルソナは利用状況を表すことができれば、そこが核で、それ以外は肉付けでしかないのか・・と理解した。
ちょうど実践しているところとリンクしてくるので、すぐに取り入れる事ができそう。本当にありがたいなと思う。

日本でペルソナ法がうまく使われない理由は、高コンテクスト社会で「察する」のに長けているから。
欧米のように多種多様な文化だと、認識の齟齬が起きないように外化するのが当たり前、というかしないと前提が擦り合わない。
ただしそこで外化するのは、「利用状況に応じたもの」
自分の頭の中を外化する文化ではない。

「ペルソナ/シナリオ法」は軽視できないようで、これができないとやばいとの事。
逆にこれができると実は結構すごくて、一貫したユーザー評価ができるとの事。
なんとか身に着けたい。


■実践前の説明

インタビューは
・ペルソナを作るところと(利用状況)
・シナリオを書くところ(洞察や問題点)
に分ける

ペルソナ作るとき名前とかよくつけるが、それは全然覚えてもらえない。
キャッチフレーズ(「頑固じじい」的な)の方が覚える・伝わる。(たしかに)

最初に決めたビジネスモデルに近い人を選ぶ。
自分と近い人だと、自分を投影しちゃってダメ。

浅野先生は5-6人のグループインタビューx3して、
そこからこの人はいいなという人をピックアップ。
その人を1時間インタビューして深掘りしたりする。

2時間ぐらいインタビューしても、本当に必要なところは5分間ぐらいしかない・・。

あと、「インフォームドコンセント」が大事。
ずぶずぶと深い事を聞くので、中止はインタビューイ側でできることを言う
嫌なのにもやもやした状態でインタビューを続けてしまうと、答えが狂ってくる。


■実践部分

今回、他のチームとインタビュイーのトレード成立により、自分は他のチームのインタビューを受けていました。

講義後に自チームのインタビュー内容と、そこから出てきた上位下位関係分析を改めて見ると、自分が入ってなかった状態で見るのって本当に難しい・・。
インタビュイーは特徴的な行動をしている人だったので、その部分をもう少し深掘りしたいなと思いました。
「師匠と弟子」モデルで言うところの、師匠がやっている特徴的な事を自分が真似する事がまだできない状態。情景の細かいディテールがまだ浮かんで来なかったので、来週早々に追加ヒアリングしたいと思います。(練習で本当に良かった・・。通常のインタビューなら本当にもうできない・・)


■その他

また、この先の講義で行う構造化シナリオについて、
これが分かればだいぶUXが分かるようになるとの事。
「川を渡る」「解脱する」 と例えられるように、できているかできていないかばパッとわかるとの事。
今回のビギナーコースだけでは難しいかもしれないけど、何度も実践することでそのレベルまで到達したい。
そうすれば必ず、自分の業務に生きてくる。

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