「入社3ヶ月でも最前線で活躍できる。」実戦から育てるFlittoの企業風土とは【社員インタビュー#4】
新卒で入社した総合パッケージメーカーで4年半を経てFlittoに出会い、2022年秋からデータ事業部の一員として躍進しているK.Rさん。Flittoのどんなところに惹かれ、入社後どのような想いを抱いているのでしょうか。
今回はそんなK.Rさんに、入社からの3ヶ月間で何を得たのか、Flittoの企業風土はどんなものなのかについてお話をうかがいました!
決め手は時間の自由と型にとらわれないこと。
ーー入社するまでの経緯を教えてください!
Flittoには知人の紹介で出会い、昨年の10月に入社しました。
その前は、新卒で入社した総合パッケージメーカーで4年半ほど、アパレルや洋菓子などの小売専門店向けに包装資材の企画営業を担当していました。将来のことを考えた時に自分の中で明確なビジョンがなく、「このままのライフスタイルで良いのか、もっと自分の長所を活かせられる環境があるんじゃないか」という不安から、今後の人生を振り返るタイミングでした。
ーーこのままのライフスタイルでいいのかというのはどういうことですか?
これからのキャリアプランを考えると、ワークライフバランスを保てるのか不安になったんです。前の会社では有形商材を扱っていたので、工場へ立ち会いをしたり、クライアントさんへ提案資材を持ち込むなど、基本的には出社することが多かったです。将来、結婚や出産などの私生活と仕事を両立するということを考えた時に、現状では上手く時間を調整し働くことが自分にとって難しいと感じていました。
Flittoに出会ったのはそんな時でした。出社とリモートを組み合わせたハイブリッドな業務環境を推進していて、状況に応じて働く場所を選ぶことができるので、自分自身のスケジュールにも調整しながら働ける環境ということに魅力を感じました。「ここなら時間を有効に使えて、将来も仕事と生活を両立できそう!」というイメージ像が湧き、入社の決め手となりました。
ーー時間の自由は魅力的ですよね!実際に入社してみて、Flittoの会社全体としてはどんなところが魅力的でしたか?
まだ会社の規模が小さいですが、枠に囚われず何でもチャレンジできるところが魅力だと思います。前職は約300人いる中小企業で、営業や製造、総務、など……と誰が何の仕事をするのかしっかりと部署が分けられていましたので、困ったことがあればその部署の方に聞いて解決してもらうことが多かったです。
しかし、Flittoはまだ人数も少なく、部署分けされている中でも、自分で対応できることは自ら意見を発したり、メイン業務以外にもフレキシブルに担当することが多々ありました。入社当時は細い体制作りが定まっていない時期だったので、情報管理、総務や経理などの業務に関しても自分で調べて解決方法を考えたりしていました。
でも、自分のメイン業務以外の仕事って他の会社ではなかなか経験できないですよね。少人数だからこそ、一人一人の考えや意見をより大切にできる組織でもあると思います。常に会社をよくするために勉強することで新しい発見があったり、思わぬところで活用できたりします。枠に囚われずいろいろな経験ができるところがFlittoの魅力でもあり、私にとって大きなやりがいでもあります!
コンテンツ翻訳とは違う魅力を持つ「データ事業」とは
ーーデータ事業部って名前を聞いてもあまりピンとこないのですが、一体どんな業務をしているんですか?
ピンときませんよね(笑)。メインの仕事内容としては、AI開発を成長させるために、テキスト、画像や音声などの学習データを収集し、クライアントさんに提案販売をしています。
私も最初に業務内容を理解するのに結構苦戦したけど、何回も聞いて勉強しました!もう少し詳しく説明しますね。
ーーお願いします!
例えば音声の場合ですと、まず、会話を録音したデータが元になるのですが、これを文字に書き起こし、翻訳家さんに日本語から中国語や英語など別言語に変えてもらいます。そうして出来上がった翻訳後のコーパスデータというものをクライアントさんに提供しています。私たちが納品したその後は、AIを使ったさまざまなシステムの教師データとして利用いただき、AI学習に使われていきます。
わかりやすい例でいうと、スマートフォンには人が話しかけるとAIが答えてくれる機能がありますよね。人が話しかけて言葉を返せるのは、いろいろな学習データを用いて成長しているからなんです。
同様に、私たちデータ事業部が販売したデータもAI学習に使われることで、「音声がこう発話されたら、こういうふうに変換するんだ!」とシステムがどんどん成長していくんです。
ーーなるほど!機械を成長させるためにあげるエサを作っているイメージでしょうか!
そんな感じですね!(笑)
先ほどの説明は音声データでしたが、他のデータも扱っています。たとえば、手書きを自動的に認識できる機械の学習のために、手書きの文章を集めたりもしました。手書きの文字は人によって書き方が違って、筆記体などのくずれた書き方もあるので、そのまま認識させるのはとても難しいです。そこで、手書き文章を100人以上分集めて、その画像データをAIに学習させることで、いろんな書き方がある中で形状やパターンを学習し、自動的に認識できるようになります。
ーー面白いです!そういう作業を繰り返すことで精度の高いシステムができるんですね!
そうなんです!「翻訳」と聞いて多くの人が想像するのは、ローカライズ事業部が扱っているような映像や漫画などのコンテンツ翻訳だと思いますが、データ事業では翻訳されたものを翻訳文章としてそのまま消費される形で使うというよりは、「データ」や情報として使われるんですね。そこが同じ翻訳でも、大きな違いのあるところです。
データ事業部は名前を聞いただけでは何をやっているのかよくわからない部署だと思いますが、実はデータ販売というFlittoの事業の大切な一翼を担っています。
ーーそうなんですね!Flittoのデータ事業部の魅力はどこにあると思いますか?
クライアントさんが求める学習データはさまざまあるので、どんな方法で収集できるか常に一から考えたり、プラスαでさまざまな組み合わせを提案できることがFlittoの強みです。また、翻訳がメインになることが多いので、あまり見ないマイナーな言語など幅広い言語データを取り扱っている「多言語化が得意」ということもウリにしています。これは多国籍な翻訳家さんが多く在籍しているからです!
入りたてでも活躍できる。実戦から入るFlittoの指導方法
ーーK.Rさんは中国語も喋れると伺っているのですが、言語のスキルは業務にどのように使っていますか?
はい。現在は主に日本語と中国語翻訳に関するPM業務や、Flittoの中国支社を含む中国企業との渉外業務を担当しています。最近ちょうど、日本語から中国語に翻訳するプロジェクトが増えてきたので、そこで中国支社に依頼したり、進行スケジュールや請求のやり取りをしたり、日本支社と中国支社を繋ぐような役割ですね。元々母国語である中国語を使って、グローバルで活躍することが目標でもあったので、自分の得意とした分野で力を発揮しながら仕事をできる今は、とても充実していて楽しいと感じています!
実は、私が入社する少し前までは、中国支社とコミュニケーションを頻繁に取ることがほとんどなかったため、まだやりとりの進め方などのルールが定まっていないことが多かったんです。
ーールールや前例のない中で進めていくのは大変そうですね。
そうですね。業務を始めた時に「ゴールまで目指していければ、 途中経過はどんなやり方でも大丈夫」と言われたんです。前の会社では定まったルールや指示があって、それに従って業務を行うことも多かったので、最初はかなり戸惑いました。ただし、求められる正解がないため、過程を自分で考えどうやって行動していくかが重視されています。
自分で考え抜いたやり方で進めることができたり、その中で得られた達成感は今後の自分にとっても大きく成長できる糧だと感じています。
結果にたどり着けさえすれば、自分のやりやすいやり方で進められるという環境が、自分の殻を破って新しいことにチャレンジする後押しにもなってくれました。もちろん苦労するところもたくさんありましたが、実際に達成できた時の楽しさや嬉しさは何にも代えられないですね。
ーー新しいことを始めるときのマインドは何かありますか?
常にポジティブで考えることですね(笑)。
新しいことを始める時は不安に思うことも多いですが、何事も恐れずにチャレンジできる環境なので、自分のにとって新たな知識やスキルがさらに増やしいこう!という風に考えています。あとは実際に自分でやってみて経験を積み上げることも大切にしています。
入社初めの頃のことですが、仕事をどう進めればいいのか不安に思っていた時に部長が言ってくださった「間違ってもいいから自分のやり方を1回進めてみて」という言葉が今でも心に残っています。前までは失敗に恐れてチャレンジできなかったこともありましたが、その言葉を常に意識して、自分自身で責任を持つことを前提に毎日どんどん突き進めるようになりました。
ーーそんなふうに言ってくださったんですね。会社全体の雰囲気が垣間見える言葉です!
ーー現時点で1番挑戦していることを教えて下さい!
入社2ヶ月の時に、新しい案件が決まり、プロジェクトの進行を全て任されたことですね!信頼して任せていただけた時は本当に嬉しかったです。かなり責任は重大ですが!(笑)
私はPM(プロジェクトマネージャー)として、予算からスケジュール・品質管理を担当しています。達成までの見通しやどのように人を動かしていくのかのが大事なので、プロジェクトが円滑に進められるよう常に考えて行動しています。もちろん最初は一人で解決できないことも多いので、周りに相談しながら自分が納得できる形で進めるようにしています!
ーーそれはすごいですね!入社2ヶ月で通常では、あまり大きなプロジェクトって任せてもらえないですよね!
いい意味で本当に即戦というか、実戦から入らせて頂いたのですごく勉強になりました。初めはどの風に進めるのか、悩むこともたくさんありましたが、自分の中で考える時間をしっかり作り、ゴールまで達成できる方法を導けたことも、自分の成長に大きく繋がったと思っています。
魅力はフラットな風通しが良い職場
ーーFlittoのどんなところが魅力だと思いますか?
年齢関係なく平等に意見を発信できるところと、社内の決断がとにかく早いことですね!前職では、40代〜50代以上の方が課長や部長に役職につくことが多いため、社内書類の処理や、自分の意見が上に伝わるまでかなり時間かかってしまうことがありました。
しかし、Flittoのメンバーは平均年齢29歳と若い方が多く、決められた形式に縛られず良いやり方があれば提案を採用してくれるので、どんどん新しいことを取り入れていくような社風です。また、上長との距離感が近いということもあり、社内での意思決定を下す決断がとにかく迅速です!
上の承認が必要な時にすぐに対応できる点が、スピート感を持って仕事に取り組むのにかなり重要だと思います。そして、仕事に対するプロ意識の高い方も多いので、自分自身も励まされながら一緒に頑張っていけるようなところも魅力の一つです。
ーーメンバーとの交流はどんな感じでしょうか?
みなさん親しみやすくて、何か疑問や不明なところがあるときはすぐに意見を出し合えるような環境です。年齢が近いということもあり、上下関係がフラットなところも良い特徴だと思います!最近はオフィス近くにある美味しいお店について語ることも多いです(笑)。
私が入社したての頃、社長のことを「社長」と呼んでいたのですが、「社長ではなく、ぜひ名前で呼んでください」と言ってくださったことが結構印象に残っています。社内ではみなさんお互いのことを「社長」や「部長」などの役職ではなく、「〇〇さん」と名前で呼んでいます。このおかげでメンバーたちが立場に関わらず対等に意見を大切にして、お互いに刺激し合えるような雰囲気づくりになっているのかなと思います。
あとは、常に「意見ウェルカム!」という雰囲気も好きですね(笑)
たとえば、福利厚生のシステムがまだ構築できていない部分がありましたが、「皆さんどういうのがいいですか?」と冨山さん(代表)が問いかけて下さるなど、誰でも意見が言いやすい風通しのいい環境でもあります。
ーー会社のシステムに社員の意見を積極的に取り入れてくれるんですね!この社風は業務でもいい影響を与えているのでしょうか?
そうですね。この社風の中で、業務がより進めやすくなっていると思います。仕事というのは1人では絶対に成り立たないので、仕事でより高い成果を出すには、周囲のアドバイスを常に伺うことが大切だと思います。そのためにはお互いに協力し合えるような良い関係を築いていくことが一番重要なので、そういう関係性を構築できた上で、今のフラットさや意見が大切にされる雰囲気が活きているんじゃないかと。
私は仕事を進める上で「周囲への思いやり」と「常にポジティブで考えること」を意識しています。周りも同じ価値観を持つ人がいるからこそ、モチベーションや向上心を保ちながらお互いに高め合えるんだと思います。それを生かして、これからもFlittoの名が世界中に知られるようにみんなと一緒にチャレンジし続けていきたいです!
ーーありがとうございます!