NASASpaceAppsChallengeTOYOHASHI開催レポート
2020年10月3日ー4日にかけてNASASpaceAppsChallengeTOYOHASHIが開催されました。
Space Apps Challenge(スペースアップスチャレンジ)はNASA(米国航空宇宙局)などが公開している宇宙・地球環境・衛星関連のデータを使ったハッカソンです。2012年から毎年全世界の様々な都市で行われています。2019年には世界で約29000人が参加しました。
・NASAイベントサイトはこちら
https://www.spaceappschallenge.org/
・国内のオーガナイザー(主催者)の協力で運営されるブログはこちら
https://blog.spaceapps.jp/
COVID19の影響で全会場がオンライン開催となってしまいましたが、今年で3年目となる豊橋会場では14名が参加、8チームが結成されました。
◎イベントの流れ
10/3(土)1日目
10:00~ ZOOM ~ オープニング・NASAサイトへの参加登録
10:15~ ZOOM ~ 全チャレンジ紹介
10:45~ ZOOM ~ 各人でアイデア出し・自己紹介記入
11:00~ SpaCh ~ 自己紹介・just an idea発表
11:30~ SpaCh ~ チームビルド
12:00~ SpaCh ~ 昼食
13:00~ SpaCh ~ 開発タイム・チーム登録
13:00~ SpaCh ~ オフィスアワー
15:00~ ZOOM ~ JAPANオフィスアワー
16:00~ ZOOM ~ 中間発表
10/4(日)2日目
10:00~ ZOOM ~ 2日目オープニング・案内・開発タイム
12:00~ 昼食
13:00~ SpaCh ~ 開発タイム
17:00~ ZOOM ~ 成果発表
17:50~ ZOOM ~ 審査
18:20~ ZOOM ~ 表彰式
◎各チームのチャレンジ概要は以下の通りです。
アイスプラネットチーム「循環型、火星表面の切削装置」
火星の氷を探査機の熱量で溶かし、その水を機材のなかの潤滑剤として利用し、オイルレスでメンテナンスフリーな掘削するための機器を作り、設計通りに動くのか、仕組みが要求を満たすのかをシミュレートした。
丑之日プロジェクト「地球外天体の探索環境に配慮した探索モジュール」
探査ミッションによる惑星への影響を最小限にすることを目標に、
・探査船パラシュートをテントにするアイデア
・宇宙と惑星の気圧差を利用した土壌サンプルの回収装置
のアイデアをまとめた。
クラッパーシンドローム T「星間旅行をイメージできるVRアプリ」
豊橋の宇宙教育拠点・豊橋市視聴覚教育センター(プラネタリウム)を中心に太陽系の惑星や星々の距離を正確に表現した教育用VRの開発。
フルード・ミュージックチーム「衛星データから洪水域を予測する」
JAXA Today'sEarthのデータを用いてほぼリアルタイムで川の氾濫を地図に表示し、被害推計につなげようとする。
シラカワセイイチロウさん「(絵本)火星までの旅」
「宇宙に続くはしご」のある街を舞台に大切な人を失った喪失感を埋めるため火星を目指す若者を描くSFファンタジー。
チーム雅風「睡眠と健康を管理するドライ野菜宇宙食」
宇宙飛行士の健康と睡眠を水で戻したり長期保存も可能なドライ野菜でサポートする提案。ドライ野菜には水分がないので軽く、ビタミンなどが濃縮される効果も。また対象を希少野菜にすることで地上でも一般の消費者が流通数の少ないめずらしい野菜に親しむ機会を提供する。
やまもと ゆうきさん「教育・実験用小型模型飛行機の開発」
気象現象の観測から航空機開発の学習まで幅広く活用できるように、ロガーなどの機能も搭載した航空法規にかからない200g以下の模型飛行機の開発にトライした。
トヨダノブヤさん「オリガミスペースクラフト」
日本のおりがみ技術を活かした拡張式・連結式の宇宙船構造のデザインにトライした。
※成果発表会・授賞式の様子はこちら
https://www.youtube.com/watch?v=CBSI1xkIegY
2日目夕方より行われた審査会では審査員の皆様それぞれの経歴を土台に、インパクト、創造性、妥当性、関連性、プレゼンテーションの観点からプロジェクトを評価いただきました。
参加賞(参加全チーム)
アイスプラネットチーム「循環型、火星表面の切削装置」
丑之日プロジェクト「地球外天体の探索環境に配慮した探索モジュール」
クラッパーシンドローム T「星間旅行をイメージできるVRアプリ」
フルード・ミュージックチーム「降水量と河川の水位から見る浸水予測」
シラカワセイイチロウさん「(絵本)火星までの旅」
チーム雅風「睡眠と健康を管理するドライ野菜宇宙食」
やまもと ゆうきさん「教育・実験用小型模型飛行機の開発」
トヨダノブヤさん「オリガミスペースクラフト」
◎審査員長賞 豊橋技術科学大学・大村先生
丑之日プロジェクト「地球外天体の探索環境に配慮した探索モジュール」
◎ええじゃないか豊橋賞 豊橋信用金庫・西郷次長
クラッパーシンドローム T「星間旅行をイメージできるVRアプリ」
◎前田亜美賞
チーム雅風「睡眠と健康を管理するドライ野菜宇宙食」
◎オーガナイザー賞 勝間
トヨダノブヤさん「オリガミスペースクラフト」
◎俺の海賞 名古屋大学・石坂先生
フルード・ミュージックチーム「降水量と河川の水位から見る浸水予測」
◎俺の空賞 名古屋大学・高橋先生
アイスプラネットチーム「循環型、火星表面の切削装置」
◎ピープルズチョイス 参加者投票による審査
丑之日プロジェクト「地球外天体の探索環境に配慮した探索モジュール」
◎特別賞 審査員全員による投票審査
チーム雅風「睡眠と健康を管理するドライ野菜宇宙食」
◎NASAグローバル審査進出 受賞数が多いチーム上位2組
チーム雅風「睡眠と健康を管理するドライ野菜宇宙食」
丑之日プロジェクト「地球外天体の探索環境に配慮した探索モジュール」
NASASpaceAppsChallengeTOYOHASHI、次回は2021年10月2日(土)~3日(日)に開催予定です。
参加表明はこちらから!
https://connpass.com/event/191282
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