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アクロス ザ スパイダーバース。黒電話がスマホになった⁉くらいの転換点


行かない手はない
と話題の
スパイダーマン
アクロス ザ スパイダーバース

その界隈、
たいして詳しくもないのに
息子といってきた。


大げさに言えば
黒電話がスマホになった、くらいの
映像表現の転換点。


大味に説明すると

ピカソのキュビスムを
映像表現で全方位に広げて

ポップアートや前衛こみの手法が
山もりなのに
ショウビズとして成立させつつ


ヒップホップ経由の
ストリート感でも彩られていて
隙がない。

10代の人が

大人が聞きかじりのカルチャーを
薄く混ぜた ちょっとダサい ずれてる話を
あてがわれてる…

みたいなことを
おそらく思わなくていい 作り。


人物描写 も
全て高解像度、高密度で
映像と連携して展開するので

沢山の感情 音 ビジュアルなど
情報の洪水を浴びて、感じて。
という作りだった。
(2時半近く浴びるので 脳は くったくた)

つまり体験型の映画なので
ストーリーなどを
言葉に翻訳して
あとあと人に説明するのが、
かなりむつかしい。

観てる分には
全然分かるんだけど…

ただ。


私みたいなやつ。って
ひとりだけかも。

という孤独を感じたことのある
すべての人の背中を
偽善的じゃなく押してくれる、
それこそがテーマで

親と子でみても
お互い満足できた
稀有な内容だったYO

エブリシングエブリィ…と
手法やテーマは かぶるけど
私は断然こっち。


注意があるとすれば
スター・ウォーズ5のように
三部作の2作目なので

この先どうなんのー?
的なとこで終わる。

ただ そこらへんも
上手にまとまってる。
次は来年3月らしい。



青春映画であるとともに
多様性へのステイトメントが
主要なテーマになっていて

性的指向や肌の色など
属性ゆえに 孤立感の高い人への連携が
説教くささゼロで展開

これは私の為の映画だと
感じられる普遍性まであった。


大人達が
商業的に映画をとることと
倫理観を貫くことを
矛盾せず提示することは可能だと
映画の存在自体が 示してもいた。


売れる音楽
売れるテレビ番組、
であっても

倫理観とビジネスは
両立出来るという意味でも
頼もしかったなー

そう、両立できないのは…
多分 遅かれ早かれ消えていく。
古く見えて いく 気がする。

意識的にしろ無意識的にしろ
誰かを ふみつけにして
消費する時代は
きっと どんどん遠ざかる。

私も、自分の中の、なけなしの
オールドスクールな美学と
守りたい倫理観を両立させるんだ。

してきたつもりだけど
これからも。


たまには勇ましく。



謝謝

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