中田敦彦の「松本人志への提言」の主張を整理したり賛成点・反対点、思った事とか

中田敦彦の動画見ましたか?
最後の方のめちゃくちゃ言ったのが切り抜かれたりしてますね。わざと切り抜かれる様に言ってるのもあるかな?
中田敦彦本人が腹の底でどう思ってるのか知らないですよ?ただ、この動画で中田が主張してる事が二つあって、一つは中田敦彦の松本人志への感情。二つ目は松本依存しすぎな今のお笑い構造への批判。前者に関して僕はどちらの世代でも無いので「あっちゃんて松ちゃんの事そう思ってるんだ〜」ぐらいでしたが、この動画に否定的な意見の多くはここが引っかかる人が多い印象。動画のメインテーマは後者なのでわざわざ煽らずにそっちだけにフォーカスしてればもっと賛同得れたじゃねーかと思います。

で、ここでは後者の松本に頼りすぎ問題について書いてきます。霜降り明星のせいやがアツいツイートしてましたよね。

真っ直ぐ勝負してないウンコみたいなやつが相方の名前使うな
中田

確かになんでわざわざ粗品の名前出して煽ってるんだと思ったけど(今後の展開考えてわざとか?)、このツイートこそ中田が一番主張したかった問題を含んでるツイートなんですよね。

この「真っ直ぐ勝負してない」という言葉。その「真っ直ぐかそうじゃ無いか」の基準がある事自体がおかしいというのがこの動画の趣旨です。中田の主張は「お笑い界の「おもしろい」が狭くなってるのでは?」という点で、その主な原因を「賞レース至上主義になりすぎている事、そしてその審査に松本人志が関わりすぎてる事」を挙げてます。第一回M-1のおぎやはぎとか、マヂラブの漫才論争みたいなのの違和感を言いたいのでは無いかな?と思います。

中田は動画内でも

「誰が言うてんねんて、その、僕が言うてます。僕のただの意見です。リズムネタや音ネタで売れた僕の(要約)」

と言ってる。中田からしたらどれも邪道ではなく王道なのだ。そしてそれをお笑いとして認めてくれと。だから「誰が言ってんだよ」的な批判は中田的にはナンセンスなんです。せいやのツイートなんて待ってましたって感じでしょう。だからこの動画の続編を出すとしたらこのツイートは確実に使ってくると思う。

中田のここら辺の意見は終始一貫してるんですよね。あちこちオードリーでも「武勇伝という競技はオリラジしかやってないので評価されない(要約)」と言ってました。M-1以前にテレビで売れた芸人さんて今もバリバリネタやりますって人少ないですよね。それこそ動画内で言及された「ボキャブラ系」の人たちとか、ナイナイとかもそうです。オリラジもそっちよりですよね。ネタを突き詰める人じゃない。けどオリラジの時代はM-1以降なわけで、その辺で割を食った人なんだろうなと思います。

賛成点

面白さという抽象的な概念において、多様性が失われる事への懸念点には賛同します。これは日本あるあるかもしれない。僕は音楽やゲームも好きですけど、どうしても日本ってガラパゴス化しちゃうんです。広く見ると日本のエンタメ自体が武勇伝状態なんですよね。「この競技してるの日本だけじゃん」って言う。「けど独自進化し過ぎておもれー」みたいな。(例:漫才、ボカロ、漫画など)ガラパゴス化すると、めちゃくちゃ良くても海外と戦いにくかったり、ゲームチェンジャーによって一気に弱体化したりする。(独自すぎる事の良さももちろんあります。)

例えば黒船状態のK-popアイドルとか分かりやすいですね。うまく行ったのだとシティポップ、和ゲーとか。まぁお笑いは日本語に依存してるので大丈夫だと思いますが。

色んな芸人さんのトーク聞いてるとエンタの神様って芸人内からの評価が如何ともし難いですよね。ふんわり邪道っぽい扱いされてます。けどインタビュー等で一般人に好きな芸人のこと聞いた時、「エンタで見てた」が出る率は異常です。NON STYLEが女子高生に人気な件とかもこの辺ですよね。だからそこのズレってどうなんだろう?とは思います。

あと奇跡的なタイミングで投稿されたニューヨークの動画コメに面白い意見があって、「とんねるずの影響力が無くなったから」てのがありました。それが別の面白さの均衡や多様性を守っていたのではという意見です。面白さの多様性がないと第一回M-1のおぎやはぎみたいな事が起きたり、それで一発アウトになる可能性もある訳です。中田が爆笑問題が〜と言ってるのもこれに近いのかも。

反対点

松本人志がフォーマット作るのが上手いのもあります。誰かも言ってました、ハード作って後はソフトを変えるだけだと。これは良い悪いとかでも無いですし。

ただ、松本さんもこの状況を望んでるかと言われたらそれも微妙ですよね。M-1もKOCも審査員はかなりバランス取ってる印象です。事務所や流派を分け、落語家を入れてるのもそういう事だと思いますし。またドキュメンタルでお笑い芸人以外を起用したり、女子IPPONで女性タレントの面白さを再発見させたりそういうのもやってますよね。

爆笑問題太田さんはM-1審査員の依頼があったら断るって言ってるんですよね。だから審査員を引き受けるってのも中々凄い事だと思います。(ツギクルやってるじゃんてのは、中田さんが言いたいのは主要賞レースでって話だと思います。)

また、先に紹介したニューヨークの動画でも「今は面白かったら売れるもんね(要約)」と言ってます。散々賞レースで松ちゃんに苦汁飲まされてきたニューヨークがですよ!?今最前線の芸人の肌感としてこういう意見もあるよというのは確認したいです。

最近はショーレース出なかったり、あまりダウンタウンの影響受けてる感じじゃなくても売れてる人たち多々いますよね。それこそ第七世代のメンツとかそうですよね。EXITや宮下草薙はどう思ってるんでしょうね。阿佐ヶ谷姉妹なんかは売れた後に賞レース出たけども、結局THEW勝てるくらいの馬力ありますよね。そういう人たちもいるよと、そう思います。(ただ、あちこちオードリー見ると中田的にはこういう人たちはもっと売れてなきゃおかしいと言う見方をしてます。)

これからやって欲しいとこと

長期的には、中田の言う「松本流」じゃ無い人が審査員受けるしか無いですよね。賞レースが無くなるのは考えにくいし。誰なんでしょう?やはり爆笑問題?フォーマット作りという点だと有田さんとかですかね?それともとんねるず?ウンナン?
僕もそう言った人たちに審査員してもらいたいです。そう言った人たちの面白さが混ざった時に何が生まれるのか気になります。
短期的には「まつもtoなかい」とかに出たら良いんじゃないでしょうか(適当)。どちらにせよ真正面で言った方がいいと思う。YouTubeだとどうしても石投げてる感でるよね。そのガチンコ感がテレビでしょ!!(適当)

どう思ってるのか芸人の色んな意見を聞きたいですね。例えばハライチ岩井は以前、賞レースの審査基準と自分の面白さのズレについて興味深い事を言ってました。あと漫才論争を巻き起こした野田クリスタルも何か言うみたいですし。その辺をもう少し知りたいですね。そしたらまた記事書きたい。

逆に言うと「ガラパゴス化した基準」と「その外の大きな基準」両方の良さを持ってるとマジで最強になれるんですよね。音楽だと米津玄師、ゲームだとゼルダの伝説なんか正にそうです。なのでダウンタウンを越えるとしたら。そういった人たちなのかもしれませんね、、、

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?