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扁桃炎で引きこもった時のこと

扁桃炎になって6日間、寝込んでいた。

日々自らをオーバーキルしていた生活が原因だ。

片方の喉から耳にかけて激痛。唾を飲み込むとさらに激痛。38.3度の熱。
なすすべなく、無心でベッドに横たわるのみ。

実際にベッドでヒーヒー言ってたのは最初の2日間で、熱が下がった3日目くらいからはソファでYouTubeみたり、途中まで続けていたゲームをやったりすることができた。喉はまだまだ痛いのだが。

他に何かをすることもなく、と言うか何もすることが無い。
無論、酒なんて飲めないし飲む気にもならない。

やることが無い。
喉の痛みを携えながら4日間まるまるソファに座り目の前の画面を見つめるか、ベッドでまた小さな画面を見つめるのみだった。

扁桃炎。強制的な休み。しかし合法的な休み。
休みというか隔離。 軟禁生活6日間。

良くなってるとはいえ相変わらず喉は痛い。体もだるい。
しかし精神的にはどうだ、何かに急かされることも、追われるような焦燥感もなく、「だって扁桃炎なんだもん」という引きこもるには十分な大義名分がある。よって罪悪感もない。

明日仕事だ、何時起きだっけ?アラームセットしなきゃ。
LINEの返信溜まってきてるなぁ…。
ゴミ捨てなきゃ。
あの仕事先に確認事項あったんだっけ。
洗濯物もそろそろかな? 
今週スケジュール過密すぎねぇ?大丈夫かこれ?

日常に潜む精神的消耗事項。

「扁桃炎で6日間休まなきゃならない人」
その人にはその責務が一切解除される。

周りの環境でも
「だってアイツ扁桃炎で寝込んでるからとりあえず治ってからでいいよ」
という一時的な解放を与えてくれるのである。

ダラダラ書き連ねたが、この6日間で感じたこと、

「体は辛いけど精神的には超楽だわ」

お腹が空いたらたまには好きなものを食べれば良いか。
(痛くて食べれないけど)

眠くなったらベッドに入って寝よう、時間はたくさんあるからアラームはかけなくていいか。

映画見てたらこんな時間になっちゃった。でもいいか、明日も休みだし。

メールの返信もしなくていいよ、治ったらまとめて返信する方が段取りいいし。

なにも考えなくていいし何も心配しなくて良いし、
なにも期待しなくていいよ。
どうせ今は扁桃炎で休むしかないんだから。

「風邪はデトックス」という言葉を聞きました。

そうかもしれない。 
まるで赤ちゃんと同じようなノンストレスな生活。

精神的デトックスができたかな?なんて思いました。

現在、病み上がりの体力消耗にやられています。

健康なぁ、思ったよりも気をつけなきゃなぁ!

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