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世界は、誰かがつくった何かと、何かをつくった誰かで溢れている。ここは、その “誰か” …

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世界は、誰かがつくった何かと、何かをつくった誰かで溢れている。ここは、その “誰か” を招く部屋。

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  • つくる人たち

    “つくる人たち” の言葉を集めていきます。

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新居に、こんな名前をつけた。 家賃は2,200円。 たった今、初めて中に入った。 まだ何もない部屋の中央でこれを書いている。 この部屋は、住むためではなく寄るためにある。 知りたい、聞きたい、話したい、好奇なのか探究なのか定かでない自分の心をゆるせる場。自分をひらくために、とじられるスペース。 気にしなくて良いことを気にしないでいられる空間を、ずっと欲していた。理由はひとつ。気になる人や物や事、それらをもっと気にしたいからだ。 「機会がない」「時間がない」「経験がない

    • この部屋を訪れた人 (全記事まとめ)

      私たちはこの部屋に『Flat Share Magazine』という名をつけ、これまで様々な人をお招きしてきた。今日は改めて来てくださった方々をまとめてご紹介しようと思う。 私たちはこれからも誰かの仕事に囲まれて生きていく。 どこかの一室から、楽しげな声がまた聞こえてくるかもしれない。 この部屋を訪れた全ての人

      • 違和感の物語をたのしむ | 大川直也

        大川直也 1989年、神奈川県生まれ。 2009年、20歳でグラフィックデザイナーとして独立。2017年以降、芸術・美術の分野で活動。藍坊主、sumika、FINLANDSなどのロゴやジャケット、MVを制作。2018年、2019年、渋谷にて個展を開催。 聞き手:後藤壮太郎 書き手:中原徹也(Flat Share Magazine) 大川直也さん、ようこそ── 大川さんと僕が出会った頃は、そう名乗っていたかはわからないんですけど、デザイナーとして活動されていたと思うんですよ

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        • 恋人

          この夏は、人生で一番の夏だった。 これまでの人生で最も失って、最も得た、一番の季節だった。数々の出来事を通してたくさんの感情を味わった。誠実にも、不誠実にも、同じぶんだけ出会った。私は色々な愛の形をしった。 その中で私は、あの日の恋人を思い出した。 彼は仕事に命を燃やす経営者。 私はこの夏、彼の言葉をなぞるように過ごした。 Flat Share Magazine、いつかこんな場を設けてみよう。そう思いついた時にも隣にいたあの人。この部屋の鍵を返す前に、彼の言葉をここに

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          「つくる人たち」 2021年10月まとめ

          -- 「つくる人たち」 2021年10月 -- 以下は、10月にシェアしあい『つくる人たち』に入れた記事の一覧だ。 『Flat Share Magazine』では、棚に入れた記事を月末にまとめて紹介する。あなたの気が向いた時にぜひとも読んでみてほしい。

          「つくる人たち」 2021年10月まとめ

          ワクワクすることをサボらない。

          先日、そんな言葉を耳にした。 ワクワクしようぜ!とか、面白がれる人になろう!とか、 そうゆう力んだ感じが、正直少し苦手な時もある。 でも確かに最近、ワクワクすることをサボっていたなと、 その時ふと反省したのだ。 書き手:キルタ(Flat Share Magazine) Photo by Kazuki Takahashi 仕事柄、 誰かの話を聞いたり、相談を受けることが多い。 慣れとは怖いもので、 「そのアイデアはちょっと違うかなー」とか 「個人的にはあまり面白くな

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          ワクワクすることをサボらない。

          拡張と感謝 | なかむらしんたろう

          なかむらしんたろう デザイン会社(SCHEMA,inc.)で営業・企画・ディレクターとして働く傍ら、数多くのメディアで撮影を担当。ポートレートをメインに暗躍中。主な謎活動としては「なかむらしんたろうを拡張する展示」の開催、松屋SNSコンテンツ企画など。 ようこそ、なかむらしんたろうさん。なかむらしんたろう(なかむら):今は「SCHEMA,INC」というデザイン会社に所属していて、そこでは基本的にウェブデザインの仕事やその周りの企画提案が多い会社です。なので、社内にデザイナー

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          迷ったらおもしろい道を選びたい

          以前、Flat Share Magazineの収録後に作詞の話になったことがあった。 僕は歌詞を提供するときに、アーティストの過去のできれば全作品(ライブや楽曲)を観たり聴いたりするようにしているという話をした。 部屋のメンバーからは「そこまでする必要あるの!?」という声があがった。 書き手:中原徹也(Flat Share Magazine) たぶん、そこまでする必要はないと思う。 商業作家(職業として曲や歌詞をアーティストに提供するひと)でも、過去の数曲を聴くひとはいる

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          思い出は恐怖じゃない | MIYAMU

          MIYAMU SNSの総フォロワー数15万人。失恋バー【Bar citr0n】オーナー。コーチング資格を有し、恋に悩めるフォロワーたちのべ1万人以上の恋愛相談にのってきた。また香水のプロデュース業や、占い師としての顔も持ち、毎週日曜日にインスタグラムにて、占い結果を公開中。 ようこそ、MIYAMUさん。ーお久しぶりです!最近はどうどんなことをしているの? MIYAMU:Instagramで「失恋バー」という失恋した人たちに寄り添うコンセプトをベースに投稿したりとか、香水や

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          白黒つけられない、菜食と肉食の迫間で

          おそらく、ものごとに絶対的な善悪はない。 光を当てる方向を変えれば、影が落ちる方向も変わってしまう。 この部屋で幾人のものづくりの担い手をお迎えしてきた、聞き手のキルタと書き手のはし かよこ。そのふたりが、この日は話し手になった。 テーマは、「お肉を食べること」について。 少し前まで普通にお肉を食べていた2人が、今感じている肉食への違和感。二項対立に陥りがちなトピックに、さまざまな方向から光を当てながら、素直に今感じていることについて語り合った。 答えのない問題を、この

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          生きてる心地がしなくなったら。

          書き手:井上拓美 逃げたい。無理だ。もう無理だ。限界だ。寝たい。ずっと寝てたい。1日中寝てたい。全てをやめたい。僕は生きてる意味がない。何にもやりたいことがわからない。何もしたくない。 今から半年ほど前、突然、この全ての感情が一気に湧き出てきた。 僕は弱い。かなり弱い。責任がのしかかると、逃げてしまう癖がある。 それが僕だ。でも最近やっと、そんな自分が好きになれた気がする。 苦しい時は逃げても良いんだ。ダサくても良いし、わかりにくくても良い、できなくても良い。できな

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          今月、部屋に訪れたひと

          今月は河野涼さん、五味未知子さんがこの部屋に訪れた。 この記事ではその声を、まとめて掲載したいと思う。 音声を聞いてから改めて記事を読んでみてほしい。 きっとまた新しい発見があるかもしれない。 これまでこの部屋を訪れたひとたち

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          お知らせ

          2021年 10月31日。 来月の末日に、私はこの部屋を出ることにした。 鍵を持っている人は私のほかにもいるけれど、借主は私ひとり。だから、私の退去とともに部屋を手放すことを決めた。 『Flat Share Magazine』昨冬、思いつきで借りた新居にこんな名前をつけた。家賃は2,200円。以前のような気軽さでは誰かを誘いづらい世の中だから、お招きできる場が欲しかった。同じ気持ちを抱いている友人に鍵を渡して、自由に使えるようにした。 使用条件はいたってシンプル。

          「つくる人たち」 2021年9月まとめ

          -- 「つくる人たち」 2021年9月 --以下は、9月にシェアしあい『つくる人たち』に入れた記事の一覧だ。 『Flat Share Magazine』では、棚に入れた記事を月末にまとめて紹介する。あなたの気が向いた時にぜひとも読んでみてほしい。

          「つくる人たち」 2021年9月まとめ

          私はずっと空っぽだった | 五味未知子

          「自分のことをゴミみたいだと思ったので、五味です。」 ミスiDにエントリーした少女の名前の由来はあまりにも衝撃だった。 夢も趣味もありません。 自らを空っぽだと言って憚らない彼女を突き動かすものは何なのか。 知れば知るほどわからなくなる、だけどいつだってナチュラルでつかめない彼女は、部屋を訪れてさっそくくつろいでいる。 だから、いつもよりゆっくりと話を聞ける気がした。 五味未知子/女優、アイドル 女優としてミュージックビデオやドラマへ出演。 自身が手掛けるアイドルグ

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          私はずっと空っぽだった | 五味未知子

          とにかく自分がやりきる | 河野涼

          「やることになったので」 淡々とでも飄々とでもなく、迷いのないその一言から、まっすぐに彼が道を選んできたことがわかった。 初期衝動、経験、出会い。これまでの活動を通して紐解かれていく彼の物語はすべてが “今” につながっているという納得感。 彼がなぜ彼でいられるのか。 それも改めてもっと深く聞いてみたくなるのは、本当はもっと前から、時間の問題だと思っていたったのかもしれない。だから今この部屋で、話をしたくなったことは必然だったと思う。 そんな夏のある日に、彼は部屋を

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          とにかく自分がやりきる | 河野涼