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国道207号線30kmの旅


依然暑さの絶えない9月上旬、佐賀県太良町を訪問させていただきました。
FLASPO参加者のご視察をつつがなく進行する補助というご縁でお邪魔しましたが、聞けば必ず行きたくなるほど魅力的な太良町をお届けするためにこのnoteを書くことにしました。

・博多空港到着 


今回は羽田から博多空港に向かいました。9月は飛行機が安くて、LCCで片道5,000円! しかも1時間半で着きます。「旅行らしさ」なら、下手にレンタカーを借りて近くを行くよりもずっとコスパいいなあと思います。
昼は博多ラーメン「shinshin」に、夜は餃子の「弐ノ弐」にお邪魔しました。どちらも伝説的な人気なので美味しさは間違いなかったです。

・太良町へ


事前に Google Mapsを見ていた時、福岡と佐賀は隣だし近いだろうと勘違いして福岡に前泊しました。けれど実は、太良町は長崎との県境のちょっと遠いところにあります。行きは鈍行でのんびりと行きました。そうすると2,000円くらいですが、「リレーかもめ」という特急に+2,000円くらい課金するともっと早く着きます。余談ですがリレーかもめは、重厚感のあるめちゃくちゃかっこいい車両で、図鑑で憧れた男の子も多いんじゃないかな。
話が逸れましたが、肥前飯田駅に到着。そこから10分くらい歩いて「道の駅たら」に着きました。バスで行っても良いですが、時間難しいし、海沿いがとても綺麗なので、ぜひお散歩してみると気持ちいいと思います。

・道の駅たら


「道の駅たら」には、さまざまな地元の名物が売っていました。太良町は有明海に面し、竹崎カニというワタリや、竹崎牡蠣という牡蠣、みかんが有名です。道の駅たらにも、カニやサザエなど、さまざまな海鮮が生簀に入れられて売っていました。個人的には、「けっこう人気」とポップが貼られたメダカの水槽がかなり面白かったです。また、干潮になるとムツゴロウが見えるらしく、潮の満ち引きのスケジュールが看板になってました。


・海中鳥居と自転車旅


太良町の観光スポットは海沿いに走る国道207号線に沿って集中しています。国道沿いをずっと歩くと、10分ほどで浜に海中鳥居が出現します。海中鳥居は、浜に建てられた、海を治める神様を祀る大魚神社の鳥居です。島に取り残された代官様を魚に乗せて連れてきたという伝説も残るそうです。到着時には潮が満ちており、真紅のあて木のほとんどが海に沈んでいました。1番上の渡しは左右非対称で、ちょこんと尖ったところに五位鷺が留まっていました。
近くの牡蠣小屋が休店していたため、近くの唐揚げ屋さんでお弁当を買って、堤防で鳥居を眺めながら食べていました。とても神秘的できれいだからか、海外の方からとても人気で、バスの旅行客などが常に訪れてきました。
途中、地元のおばあちゃんが話しかけてくれました。優しい方言で街の歴史をたくさん話して下さいました。猫が棲みついていること、太良町でも海苔が有名だったらしく、海苔の生産者が減っていっていることを寂しそうに話していました。
おばあちゃんと別れてからも唐揚げを食べながら堤防にいると、おばあちゃんが言っていた猫が寄ってきました。ハチワレと三毛、2匹の小さな猫でした。懐っこい猫たちで、町の人に愛されている猫なんだなあとしみじみしました。

そこには、30分くらいいたかなと思います。猫と戯れている間も、潮はどんどん引いていって、いつのまにか鳥居の足元まで潮が引き、海底が露わになっていました。実は太良町は「月の引力が見える町」として有名で、貝殻で埋め尽くされた浜に降りると、小さな潮溜りがたくさんできていました。そこには、ヤドカリや磯蟹、ハゼなどがウヨウヨしていました。
「月の引力が見える」というのは、文字で理解するよりも、ずっと神秘的で素敵なものだったことを感じました。
太良町は、バスが1時間に1本ほどしかありませんがレンタル自転車がかなりたくさんあります。海中鳥居で自転車を借りました。
国道207号線は、ちょっと上級者向けのサイクリングロードになっています。海風が気持ちよく、海岸線を臨みながら起伏も楽しめるので、サイクリングには良いロケーションでした。
都合で3度行ったり来たりしましたが、ずっと気持ちよく走ることができました。

・宿泊、カニ


自転車を宿泊場所の近くに返し、「たら観光ホテル」にお世話になりました。低層マンションのような風貌のホテルの内装は伝統的な和風の旅館で、ホテルの方々もたいへん丁寧なご対応をいただきました。シャワーで汗を流し、きれいな温泉に浸からせていただきました。畳のような床材がちょっとびっくりしましたが、滑りにくく清潔でとてもありがたかったです。
夜ご飯には、豪華な御膳をいただきました。途中で女将さんが茹でガニを持ってきてくださり、念願の竹崎カニを堪能しました。丸々の蟹を食べ尽くすのは初めてでしたが、女将さんに手取り足取り教えていただきたいへん美味しくいただきました。タラバなど覚えのある味とは少し異なり、蟹と鰰の中間のような気がしました。竹崎カニは高級なワタリですが、晩夏が旬らしく、漁獲量も増えるらしいので、この時期が狙い目かもしれません。

良町の旅は、都会を離れ自然を感じること、人の温かさを感じること、そして自分の内面知って、自身をちょっと好きになることという、旅の醍醐味とも言えるものを大体味わえるものでした。アクセスのいい観光地の有名なお店を巡るのも勿論楽しく有意義ですが、深く思い出に残るのはこういうものなのだろうな、と感じた旅でした。



アイデアコンテストプラットフォームFLASPO

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今回、太良町観光協会様とコラボをして開催させていただいたアイデアコンテスト&アイデア実現プロジェクト の詳細は以下リンクから!

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