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命のバトン

東田直樹『自閉症のうた』を読んだ

東田直樹さんの紡ぐ言葉に
子育てのエッセンスを感じた

子どもたちの心に
ちゃんと寄り添えているかなと
自閉症のうたに出てくる
加奈子の気持ちを知る度に
自問していた

もともと
近内悠太『世界は贈与でてきている』を読んで
その中に引用で紹介されていた
「命のバトン」について
が、気になったからであった

以下『アイルランドへ』より引用

命のバトンという言葉があるが、
これは命をつないで生きることを
意味しているのだろうか。

僕は、命というものは
大切だからこそ、
つなぐのではなく、
完結するものだと考えている。

---

命がつなぐものであるなら、
つなげなくなった人は、
どうなるのだろう。

バトンを握りしめて
泣いているのか、
途方に暮れているのか、
それを思うだけで
僕は悲しい気持ちになる。

---

人生を生き切る。

残された人は、
その姿を見て
自分の人生を生き続ける。

生命の誕生は、
奇跡の連続である。

---

筆者の東田直樹さんが
アイルランドで
要塞の遺跡を見た
感動からのくだりなのだが
これを読んで
命の誕生だけでなく、

今、こうして何気なく過ごしている
この時間も
まさに私のnoteを読んでいる
あなたの時間も
奇跡の連続なのではないかと
思わずにはいられない

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