マンション購入体験記その15/内覧会にホームインスペクション業者を同行した話
こんにちは。ふらみんご@福岡移住です。
先日、購入したマンションの内覧会に行ってきました。内覧会とは、竣工したマンションを見学して不具合等ないかチェックする会です。ここで指摘した内容は入居までに修繕してくれます。
今回内覧会に、福岡のさくらホームインスペクションさんに同行をお願いしたのでその話を書こうと思います。
同行をお願いした理由
まぁ、ぼくが購入したマンションは大手デベロッパーと大手施工会社が担当している物件なので、そうそう致命的な不具合なんてないとは思うんですよ。たとえば中古マンションだったり、地場の工務店にお願いした戸建てとかだったらしっかりチェックしないと心配だったりします。
とはいえ、やはり素人が目視チェックしたところで施工不良を見抜くのには限界があります。というかほとんど分かりません。
たとえば、プロのチェック項目に「床や壁の施工精度」というのがあります。これは床が数ミリ程度傾いていないかというようなチェックで、素人がそれを見抜こうと思ったらビー玉を転がします?プロは全ての面をレーザーでチェックしてくれます。
プロがチェックするとだいたい1つの物件で平均15箇所の問題点が指摘されるそうです。他にもコンクリートや木材の水分含量チェックなど素人が見ない部分を見てくれるので安心です。
当日の流れ
当日は内覧会の開始時刻にエントランスで待ち合わせました。最初から同行してくれます。内覧会では主に「傷や汚れ」を指摘するというイメージがありますが、そこは購入者がチェックします。役割分担ですね。
「傷や汚れ」については数箇所見つけましたが、ほとんどは拭き取ったら綺麗になるレベルだったので致命的なのはキッチンの食洗機表面に細い傷があったのでそこが気になると指摘したくらいでした。
同時進行でさくらホームインスペクションさんは主に住宅としての機能面を2時間くらいかけてチェックしてくれました。これは通常の内覧会より長い時間がかかるので、事前に売り主、施工会社に説明はしておきます。また調査のため「水を流せる状態」「キッチンシンク下と洗面台下、パイプシャフトの点検口を見れるようビス止めしていいない状態」にしておいてもらうよう事前依頼しておきました。
後で聞いたのですが、これは施工会社にとってはプレッシャーに感じるそうでチェック時は緊張したそうです。こういうプロの業者を入れる人は1物件に数名くらいいるそうです。
チェック項目と結果
さて、チェック項目と結果はこのような感じでした。この辺りは正直、内覧会で自分でチェックするのは無理ゲーだなと思う内容です。ご覧ください。
各部の施工精度(抜粋地点で計測)
給排水設備の状態(漏水の有無)
換気設備の状態
天井点検口内部について
床下点検口内部について
指摘事項
さて、先程平均で15箇所程の問題点が見つかるという話を書きましたが、今回見つかった不具合は全部で4件でした。これは非常に少ないらしく、とてもしっかり施工されている状態ということだったので施工会社の人も嬉しそうでした。
指摘事項はこんな感じでした。
指摘事項1:窓の音鳴り
これは自分でも開け閉めしたのに最初気付かなかったので普通に助かりました。たしかに「ギーギー」と音が鳴っていて、施工会社によると気密性を高めるためのゴムの接触の問題だろうということで直してもらえることになりました。
指摘事項2:洗面室扉上部レールのビス
これも自分じゃ気付かなかったですね。洗面室の入り口のドアのレール部分に使われているビスが1箇所だけ他と違うというものでした。こんなの一生気付かなかった可能性あります。別に困ることはないんですが、一応仕様と違うんじゃないかというQAチェックですね。
指摘事項3:キッチンの換気フードのビス穴
これは確かにビスがない穴が2箇所ありましたが、施工会社によると仕様ということでした。ただ、仕様であっても油汚れが入ってしまう可能性があるのでマスキングテープを貼ることをオススメするということでした。仕様なのかーというちょっと釈然としない感じは多少しました。
指摘事項4:キッチンクロス壁の一部に傷
これはぼくが指摘したんですが、クロスがめくれている部分があったので直してくれるということでした。
レポート総括
施工精度は良好ということでした。ここがダメだと致命的で大問題になるので良かったですね。
クロスについては今まで住んだ部屋と比べてもしっかり貼られているなーという印象でした。以前、リノベマンションに住んだときはけっこーペラペラ剥げて適当な感じがしましたので。ひどい不具合が今後出た場合、半年、1年、2年の定期点検時に直してくれるそうです。
マンションの換気口(壁にあるやつ)って基本開けておくものと教えてもらいました。じゃないと気密性が高いので良くないらしいです。勉強になりました。
印象に残ったこと
結局、大丈夫だったんですが「お風呂の天井の断熱材が少ないんじゃないか疑惑」があり、業者と施工会社の人で話していたんですが、それはこういう理由でここだけ補強していて仕様なんですという話をしていて、断熱材の量についての指摘なんて1000%自分じゃできないなーと思って感心して聞いていました。
施工会社の人いわく「この物件を担当した職人さんは本当に熱心な人たちで、頼んでないことでも積極的に提案、議論してくれて非常にクオリティが高かった」ということを言っていて、「あーやっぱり人が作るものだから、どこのデベロッパーとか施工会社とかもあるけど、やっぱり最後は職人さんがどんな人かによって物件のクオリティ変わってくるんだなー」と当たり前のことを実感して印象に残りました。
同行してみた感想
今回、2時間の調査と上記レポートで気になるお値段は5万5千円でした。新居購入で何かと諸費用かかる中で、正直高いかなとは思いますが、素人では手が届かない部分にお金をかけるべきという考え方もあるかと思います。
今回は施工がしっかりしていたのであまり致命的な不具合は見つかりませんでしたが、もし問題がある場合は最初の時点で見つかってると入居前までに直してもらえるし安心ですよね。
ホームインスペクション業者の方も不具合見つけることが仕事なので、めちゃくちゃしっかりチェックしてくれますし、施工会社の人もプロなので第三者のチェックがあると思うとしっかり直してくれるかと思います。
ちなみに修繕後の再チェックにも同行してもらうことは可能でそれはオプションだそうです。ぼくは今回、それほど大きな不具合ではなかったので再同行はしてもらわない予定です。
今回、新築マンションでしたけど中古マンションや新築戸建てだったら、これは絶対やってもらったほうがいいなーと思いました。絶対不具合ありますよね。
以上、新築マンション内覧会にホームインスペクション業者同行してもらった話でした。面白かったらいいね、拡散お願いします!
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