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読書:その仕事、全部やめてみよう 小野和俊

気づきを3つ示す。

1.ラストマン戦略を立てる。
2.品質過剰ではなく「遊び心」。
3.来るべき時に向けて技術習得しておく。

1.ラストマン戦略を立てる。について。

この本で最も面白いと感じた部分はここ「ラストマン戦略」を立てるということ。
これは、組織において、最も得意とする能力やスキルを意図的に身につけるということ。
野菜屋に入って、肉に詳しくなる。
こういう進み方でも問題ないという。
野菜屋に入って、自分より野菜に詳しい人はたくさんいる。
しかし、肉に詳しい人はそれほどいない。
そこで、肉について学ぶということについて説いている。
まずはチーム単位で、誰よりも詳しく、次にグループ、部、など、どんどん組織を大きく広げていっても、得意と自信の持てる領域を作ろうということ。
キャリアについて迷っている人に、おすすめできる手法として書かれている。
その自分の強みが、自分を次のステージに上げてくれル。

2.品質過剰ではなく「遊び心」。

筆者はソフトウェアを専門の一つとしている。
ソフトウェアの領域はニーズや、競合状況も刻一刻と変わる。
そのため、PDCAではなくDCAPの必要性を説いている。
スティーブ・ジョブズが、趣味で「文字」について学んでいたことが、開発に繋がったというエピソードをもとに、遊びがつながる、ということを強調して書いている。
確かに、「熱中している人に敵わない」のはどの業界でも言えることである。
だから、ブレーキを下手にかけずに、興味あることには手を出して、さらに極めたいのであれば「遊び心」全開で、やっちゃおうというエネルギー溢れる言葉だった。

3.来るべき時に向けて技術習得をする。

本題は「ハンマーを持ったからといって、ハンマーを使おうとするな」という話だ。
いい道具があって、それを使うことが目的となるPJTはほぼ失敗する、と説いている。
それよりも面白いと感じたのは「来たるべき時に向けて技術習得をする」という話。
筆者はエンジニアでもあるので、らしいなと思った。
技術習得はしつつ、それが顧客のために、必要となったら、使うという順番の重要性を繰り返し主張している。

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