TXT起点でご紹介したい韓国フォトグラファー①
世界中のファンが共通して楽しむことのできるコンテンツの一つであるコンセプトフォトには、楽曲やMVの世界観が凝縮されています。
今回は1月27日にカムバックしたTOMORROW X TOGETHER(以下TXT)がこれまでに発表してきたコンセプトフォトの中でも、特に象徴的なものをいくつか取り上げながら、今世界中で大活躍している韓国のフォトグラファーを4名紹介したいと思います。
①ムグン
The Chaos Chapter:FREEZE(YOU Ver.)
まず最初にご紹介するのは、ムクゲ少女(무궁화소녀、通称무궁、以下ムグン)ことパクスヨン(박수연)です。「永遠」を花言葉に持つ韓国の国花ムグンファ(ムクゲ、無窮花、무궁화)のように生きたいという思いから自身を「ムクゲ少女」と名付けたそうです。
彼女の撮影した写真は、男女・年齢問わず被写体の内面に秘められた「愛らしさ」が存分に引き出されたものばかりです。ヴェールに包まれたような独特の色合いは花や蝶などのモチーフとの相性も抜群です。今回のTXTのコンセプトフォトにおいても、混沌の中に現れた唯一のオアシスのような、温かみのある作品に仕上がっています。
他の作品
BTS「LOVE YOURSELF」ティザーポスター(2017)
LOONA『X X』(2019)
LOONA『Chuu』(2017)
Cherry Bullet『Cherry Wish』(2022)
WJSN Chocome『Super Yuppers!』(2022)
OH MY GIRL『Remember Me』(2018)
VAV『POISON』(2019)
GOT7『Present:YOU'&ME Edition』(2018)
ペクイェリン『Our love is great』(2019)
②JDZ
The Chaos Chapter:FREEZE(BOY Ver.)
The Chaos Chapter:FIGHT OR ESCAPE(FIGHT Ver.)
チョンジェファン(정재환、JDZ Chung)は数多くのファッション雑誌や広告撮影で活躍しているフォトグラファーです。
どれもクールでありながら、どこか自然体で日常生活の一部を撮影したかのような雰囲気がするところが彼の作品の魅力ではないでしょうか。TXTのコンセプトフォトにおいても、「アイドルとしての煌びやかな姿」というよりは、「若者の等身大の姿」がありのまま投影されているように感じます。
その他の作品
カイ『Peaches』(2021)
ENHYPEN『DIMENSION:DILEMMA』(2021)
j-hope「MORE」(2022)
ヒョナ『Nabillera』(2022)
Agust D「Daechwita」(2020)
NCT 127『Ay-Yo』(2023)
③チョギソク
minisode 2: Thursday's Child(TEAR Ver.)
1992年生まれのアーティスト、チョギソク(조기석)が手掛ける作品は、被写体がまるでキャンバスのように彩られ、もはや「芸術作品」の一部と言えるでしょう。写真家の他にビジュアルディレクター、彫刻家としても活躍し、ファッションブランドKUSIKOHCを立ち上げるなど、多方面で活躍しながら自分の表現したいことを突き進めている彼には世界中からオファーが殺到し、最近では日本発のメイクブランドRMKのホリデーコレクションや、カリ・ウチスの新曲のMV、海外のファッション雑誌の表紙などでも彼独自の世界観が花開いています。
TXTの今回のコンセプトフォトは、物憂げな表情を浮かべる5人それぞれが異なる色の涙を流し、流れた涙で作られた川に花が浮かんでいるという斬新なスタイルで、収録されている写真の数は決して多くないのですが、アルバムの主題である「別れ」に直面した若者の悲しみが率直に表現された、心に響くコンセプトフォトに仕上がっています。
その他の作品
Crush『wonderlost』(2018)
BIBI『Life is a Bi…』(2021)
THE BOYZ『MAVERICK』(2021)
RMK ホリデーコレクション(2022)
カリ・ウチス「I Wish you Roses」MVディレクション(2023)
雑誌「VOGUE ITALIA」表紙(2022)
雑誌「REVUE MAGAZINE」表紙(2022)
④ソンシヨン
minisode 2: Thursday's Child(END Ver.)
The Name Chapter:TEMPTATION(Lullaby Ver.)
ソンシヨン(송시영)はこれまでSMエンターテインメントのアーティストを多く手がけてきたフォトグラファーです。最近ではNewJeansのアルバムフォトグラファーとして注目を集めています。彼の写真の特徴は、被写体の持つ透明感を存分に引き出し、幻想的かつどこかノスタルジックな世界観を表現してくれるところです。TXTに関しても、彼らが元々持つ現実離れしたビジュアルがより一層引き立ち、見る側にときめきとちょっとした切なさを呼び起こすようなコンセプトフォトに仕上がっています。
その他の作品
NewJeans『New Jeans』(2022)
NewJeans『OMG』(2023)
ウェンディ(Red Velvet)『Like Water』(2021)
STAYC『SO BAD』(2020)
いかがでしたでしょうか。TXTに限った話ではありませんが、最近ではどこのグループも異なるコンセプトフォトを用いて販売されるアルバムの形態がかなり増えましたよね。その中でもそれぞれのコンセプトの雰囲気を得意とするフォトグラファーが撮影を担当しているのは流石だなと思いました。まだまだご紹介したい韓国フォトグラファーはたくさんいますので、また機会があれば続編を書きたいと思います。最後まで読んでくださりありがとうございました!
サムネイル、写真:BIGHIT MUSIC公式HP、公式Twitterより
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