TXT起点でご紹介したい韓国フォトグラファー②
今年1月に書いた第1弾を読んでくださった皆様、本当にありがとうございました!今回はTOMORROW X TOGETHER(以下TXT)がその後リリースした日本・韓国でのフルアルバムのコンセプトフォトを中心に、今大活躍の韓国フォトグラファーをさらに4名紹介したいと思います。
前回はこちら
①リュギョンユン
The Name Chapter:TEMPTATION(Daydream Ver.)
リュギョンユン(류경윤、Ryu Kyung Yoon)はART HUB TEOに所属するフォトグラファーです。アーティストのコンセプトフォトや雑誌のグラビアの他に、多くのファッションブランドのビジュアル撮影でも大活躍しています。
彼の作品の魅力はなんと言っても水彩画のような淡い色合いです。TXTのコンセプトフォトにおいても、屋外の撮影ならではの自然光を上手に生かしながら、Daydreamというコンセプトのタイトルのように、彼らは本当に現実に存在するのだろうか、自分は夢を見ているのではないか、と錯覚してしまうような幻想的な作品に仕上がっています。
他の作品
SEVENTEEN『FML』(2023)
イェナ『Love War』(2023)
チェユジョン(Weki Meki)『Sunflower』(2022)
スホ(EXO)『Grey Suit』(2022)
②ユンジヨン
The Name Chapter:TEMPTATION(Nightmare Ver.)
The Name Chapter:FREEFALL(GRAVITY Ver.)
SWEET(Desire,Surrender Ver.)
ユンジヨン(윤지용、Yoon Ji Yong)もART HUB TEOに所属するフォトグラファーです。
彼の作品の魅力を一言で表すとすれば「毒々しい美しさ」ではないでしょうか。その毒々しさはビビッドな色使いの衣装や背景、メイクと共に表現されて、見る側に衝撃を与えます。ですが彼の魅力はそれだけでなく、『SWEET』のDesire Ver.のようなシンプルで、それでいてどこかミステリアスな雰囲気を捉えた作品まで手掛けることができる幅広さです。
ホームページや、毎日のように更新されるインスタグラムの投稿を見るたびに、その振り幅の大きさに驚きます。
そしてTXTの場合忘れてはならないのは雑誌のグラビアです。代表的な作品としては、メンバーのスビンが初めてソロでのグラビアに挑戦し、美しいビジュアルとアンニュイな雰囲気でMOA(TXTのファン)に衝撃を与えたMarie Claire Korea2022年2月号が挙げられます。
彼の手掛けるコンセプトフォトはSMエンターテインメントの作品でも多く出会うことができます。例えばNCT DREAM『ISTJ』(2023)の2バージョンからも彼の振り幅の凄さがお分かりいただけるかと思います。
他の作品
NCT DREAM『ISTJ』(2023)
aespa『MY WORLD』(2023)
カイ(EXO)『Rover』(2023)
Red Velvet『The ReVe Festival 2022 - Birthday』(2022)
スルギ(Red Velvet)『28 Reasons』(2022)
NCT DREAM『Glitch Mode』(2022)
NCT 127『Sticker』(2021)
③モクジョンウク
The Name Chapter:FREEFALL(REALITY Ver.)
次にご紹介するフォトグラファーはモクジョンウク(목정욱、Mok Jungwook、Mok)です。BTSのメンバー・RMとも親交があり、彼のソロ作品のコンセプトフォトや雑誌のグラビア、そしてグループで登場したTIME誌の撮影も手掛けました。
今回は現実に直面し、その中でより一層成長していくというFREEFALLのストーリーにぴったりなコンセプトフォトに仕上がっていて、彼らがこれまで見せたことのないようなキリッとした表情や躍動感のあるポーズが上手に捉えられています。
彼は今回のようないわゆる商業写真の撮影の他に、定期的に個展も行っていて、現在6年ぶりとなる個展「SOFT HARD」が開催中です。
他の作品
RM『Indigo』(2022)
テヤン(BIGBANG)『Down to Earth』(2023)
カイ(EXO)『KAI』(2020)
IU『Palette』(2017)
BLACKPINK「PINK VENOM」(2022)
④イヘイン
The Name Chapter:FREEFALL(MELANCHOLY Ver.)
イヘイン(이혜인、2eehyein)はフォトグラファーであると同時にMV監督としても大活躍しています。TXTに関しては2022年にリリースされた「Good Boy Gone Bad」の日本語版MVの監督を務めました。
元々は、前回のnoteで紹介したチョギソクが立ち上げたブランドKUSIKOHCで働いていた彼女。被写体であるアーティストが男女共に一層クールに見えるのが彼女の作品の特徴です。今回のコンセプトフォトも5人の姿やレース、花などの「美しい」ものとビリビリの衣装や散らかった楽器たちなどの「退廃的」なものという一見正反対のものたちが1枚の写真の中にバランスよく、そしてスタイリッシュにまとまっているのは彼女だからこそ為せる業です。
彼女の作品について興味を持った方は、昨年公開されたW Koreaのインタビューを読んでみてください!
他の作品
The Volunteers「New Plant」(2022)
スルギ(Red Velvet)『28 Reasons』(2022)
IVE「Off The Record」MV(2023)
NCT DREAM「ISTJ」MV(2023)
NCT DOJAEJUNG「Perfume」MV(2023)
カイ(EXO)「Rover」MV(2023)
いかがでしたでしょうか。10月にリリースされた3rdフルアルバムのコンセプトフォトでも、彼らは新たな表情を見せてくれましたよね。次回はグループはもちろん、個人での撮影も多くなってきた、雑誌のグラビアを撮影したフォトグラファーも今回以上に紹介できればと考えております。最後まで読んでくださりありがとうございました!
サムネイル、写真:BIGHIT MUSIC公式HP、公式X、日本公式Xより
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