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詩のようなもの

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詩の定義が自分の中で曖昧なので、自分が書いた中で詩だと思われるものを集めました。
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#エッセイ

白い休日

白い休日 何も無い休日 どこへ行っても付き纏ってくる 平日の怨霊を 振り払うエクソシスト…

若気の転がり

少しの違和感が嫌悪へと変わる。 どうやら長く居過ぎたみたいだ。 そうやって いくつもの職…

リモート

リモートで働く。 温度が感じられず 取り残されたようにただ 与えられた仕事をこなす。 静…

【詩】ブラックコーヒー

僕の脳に貼り付く黒。 それが拭えなくて、天井を見上げる。 戻らない時間と忘れるべき過去。…

【詩】 透明

雨の日の窓ガラス。 冬の水道水。 冷蔵庫のフルーツゼリー。 クラゲの水槽。 凍った水溜り…

冬が冷たくて

冬は何もかもを冷たくする。 風や雨、雪や外の空気。 洗面所の床、水道水、クローゼットの服…

月日

等間隔に過ぎて行く月日 誰かは流れに身を任せ 誰かはその中で足掻く 星が廻って その周りを星が廻る どこまでも同じ速度で廻り続ける 僕らにはそう映るものも 少しづつ軌道を変えたり削られたり 同じ時間など本当は過ごしていない 僕が自堕落に過ごした時間も 少しずつ変化していて いつか大きな変化を生み出す そんな風に世界が出来ているのかもしれない。 『月日』 セキグチヒサシ 少し前に作った『月日』と題した画像に詩を付けてみました。 今年は月日が経つのが

【詩】 鏡

鏡を見た。 一人の男が現れる。 彼は物心ついた時から鏡を見るたびに現れてくれる。 彼とは…

東京、午前3時

ー どこに向かってるの? ー 午前3時、赤坂から上野に向かって歩いている。 もう?いや、ま…

気散じ旅の終わりに

東京に戻る東海道新幹線の中にいる。 旅が終わる。 この帰路が一番切なくて物悲しい。 新横…

東京寧静

華やかな毎日に諦めきれない現実。 ただ幻のような時間だけが、流れるのを止めてくれない。 …

凡人の証明

僕は凡人である。 特に秀でた才能もない。 だからと言って、凡人だという事は証明出来ない。…

夜の最果て

眠れない夜。 長い長い夜。 SNSやYouTubeで時間を潰すがなかなか眠くならない。 気づいたら…

時間が解決する

悲しい事や嫌な事があると『時間が解決する』と言う。 今までの人生、実際に時間が解決して来た。 時間が経つと細胞が死に、また生まれる。 少しずつ老化していくと共に、少しずつ忘れていく。 その時の感情を少しずつ。 忘れていく事で処理していって、そして許していく。 それは誰かを許すと言う事かもしれないし、自分を許すと言う事かもしれない。 許してしまえば、もう忘れるのみ。 実際は何も解決していないのに、忘れていく事で結局、解決となる。 忘れる事は悲しい事だと言うが、