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食べられる気象データ!?『サイバー和菓子』

こんにちは、「Experience×Technology(体験×技術)」の岡田です。
皆さま、お正月はどう過ごされましたか?
おせち料理を楽しまれたかたも多いと思います。
見た目にも季節を感じられる日本の食文化、素敵ですよね。
そこで、今回は食とテクノロジーの事例をご紹介します。

食べられる気象データ!?『サイバー和菓子』

フードテック・プロジェクト OPEN MEALS(オープンミールズ)の一環として実現され、気象データを独自アルゴリズムによって美しく和菓子化した、その名も『サイバー和菓子』。

上記の公式動画からもたくさんの魅力が伝わると思いますが、注目ポイントを2つご説明します。

①気象データを取得して独自アルゴリズムで可視化

日本発のオープンな衛星データプラットフォームTellus(テルース)から「風速・気圧・気温」を取得し、独自アルゴリズムでそれぞれ「ヒダの多さ・高さ・色」に置き換えて3Dモデルを生成。暖かい日は赤く・寒い日は青く、高気圧なら高く山型に表現されるそうです。
細かく説明されずとも直感的に情報を感じ取れますね。他にない興味をそそる見た目であることもデザイン的な注目ポイントです!

(アルゴリズム)

②3Dフードプリンタで和菓子として出力

生成したデータをもとに、高精度な3Dフードプリンタによって練り切りとして出力。人の手では難しい繊細な造形も常に一定のクオリティで再現でき、材料もロスなく必要最低限に抑えることができますね。
3Dフードプリンタにセットする材料は本物の餅や白餡なので、もちろん実際に食べることができます!
*現在は終了していますが、六本木のレストランにて期間限定で提供されていました

(3Dフードプリンタによる生成の様子)

好きな日を和菓子に!?

特定の気象データを抽出し、文字通り「あの日」をデータ化→再構築して味わうことができる『サイバー和菓子』。「観測史上最も寒かった一日」など過去だけではなく、予測値によって「未来」を食べることも可能です。
季節の移ろいや思い出の「あの日」を、見て・食べて味わうことができる「体験×技術」。気候変動や環境問題に思いを馳せるきっかけにもなるかもしれません。
もし一般化されたら、皆さんはどんな一日を味わってみたいですか?

(さまざまな「あの日」の和菓子)

今後も楽しい「体験×技術」をご紹介していきます!

データとテクノロジーに溢れた現代ですが、それらをどう扱うかのアイデアも必要とされていますよね。
「データ」「テクノロジー」という言葉には小難しく無機質なイメージもあるかもしれませんが、『サイバー和菓子』は「気象データの美しい可視化」や「3Dフードプリンティング技術」を身近に楽しませてくれます。

今後もそんなワクワクできる「体験×技術」をご紹介していければと思いますので、どうぞよろしくお願いします!
最後までお読みいただきありがとうございました。


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執筆者:岡田
コミュニケーションデザイン部にて主にUIデザインを担当。
趣味は、ねこと遊ぶこと、花いけ。



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