動物園での写真の撮り方 (入門〜中級)
次のnoteユーザー写真会が、ズーラシア(予定)。ということで初心者用の動物園での撮影ノウハウをまとめてみました。みなさん参考にしてください。
望遠レンズが大事
檻や掘ごしに動物をとるので、かなり距離がある。レンズはフルサイズ換算で最低でも200mmは必要。できれば300mm欲しい。400mmあれば神。スタビライザーを搭載しているとなお神。 400mは高いので買うより、レンタルにしよう。
ズーラシアは、とくに檻がすくなめだけど、距離があるのが特徴。長めのレンズが必須の動物園。
上野動物園にて。大きい動物は200mmぐらいでも撮りやすい。日陰を使って背景を潰すのがポイント。
蔵王キツネ村。動物のシャッターチャンス問題の大半は、望遠レンズがあればわりと力技で解決します。
上野動物園。小さい対象も近づければなんとかなる。
背景を隠そう
カメラのポジショニングで、徹底的に背景を隠そう。コンクリ、ビニール、プラスチックをなんとかしてよければ、動物園とは思えない写真が撮れるぞ。
うまくアップで切り取れば、背景をだいたい隠せる!
上の動物園。猿山とかも下から抉るようにとって、木を背景にすればこんな感じにいける。
絞りはF8〜ぐらいにしよう
毛並みを綺麗にとるためにも、F値を大きめにすると良い感じ。F値を2.8とか解放しすぎると、毛がボケちゃう。また動物は顔が長いので、正面から目にピントをあわせても鼻がボケボケになったりする。
上の動物園の池。
地獄谷にて。背景や毛をあえてボカしたい時は、F値を解放してもOK。猿は顔が平坦なので撮りやすいですが、馬を正面からとったりするとボケボケになります。
シャッタースピードは1000前後にしよう
動物は唐突に動きまくるので、シャッタースピードを早めにするほうが安心感がある。望遠で距離も遠いのでさらにブレやすい。シャッタースピードを高速にセットしよう。
動物を流し撮りするのは無理ゲー感ある。序盤はスッパリ諦めよう。
露出補正は1〜2段さげよう
動物の毛皮を基準にすると、自動露出が明るくなりすぎてしまう。露出をマイナス1〜2段さげるとバランスが取りやすいぞ。
ズーラシアにて。動物園写真のポイントは、いかにコンクリや柱を映さないか。うまいポジショニングを見つければ、野生でとったみたいに見える。
動物の檻は、F値を解放すれば消せる
望遠レンズをF2.8などにし、檻に限界まで(怒られない範囲で)近づけると、檻がボケでけせる。便利ではあるけど、動物の顔は逆にボケやすくなるので、バランス注意。
たぶんズーラシアの豹。限界まで近づけば、檻は消せる!
雪の上の動物園。こういうのも例外的にレンズを解放にもってってもありだと思う。
ISOはちょっと高めでもいいかも
シャッタースピードをあげて、F値を絞るので、どうしても写真が暗くなりがち。明るさがたりない場合は、ISOを高めてバランスを取ろう。フラッシュは怒られるので使わない。
フォーカス時に集中しよう
動物は顔が長いので、油断すると目にフォーカスを置いたつもりが、鼻にフォーカスがいきがち。しっかり目にフォーカスを合わせよう。
多摩動物園。しっかりフォーカスすると毛並みがとっても綺麗に映る。
上野動物園。ガラス越しの動物はフォーカスがあってても、わりとボケちゃう。ズーラシアはガラスやオリがないのでオススメ。
ペンギン、シマウマ、オカピは難易度が高い
真っ白と真っ黒の両方が入ってる動物は、撮影難易度が高い。黒つぶれや白とびが起きやすくなるので、露出幅に注意しよう。
オカピやシロクマは、白黒両方を含んでるので難易度が高い。炎天下では無理ゲー感あるので、曇りの日を狙おう。
三脚は運次第
子供が多い日や、旅行客が多い日は三脚が使えないことも… 手すりにカメラを引っ掛けてとるなど工夫をしよう。
歩ける靴でいこう
死ぬほど歩くことになるので、敵した靴を履こう。
といったあたりでしょうか。現地では楽しく写真を撮りましょう!
この記事が参加している募集
いただいたサポートは、コロナでオフィスいけてないので、コロナあけにnoteチームにピザおごったり、サービス設計の参考書籍代にします。