ベネディクティン×フィーバーツリー

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 どうして、シャルトリューズトニックはあるのに、ベネディクティントニックはあまり聞かないのかしら。


▼ベネディクティンD.O.M

 27種類の、さまざまなハーブを秘密のレシピによって調合した、フランスを代表する薬草系リキュール。

 昔は、教会はただ祈りの場ではなく、病院や薬局のような役割も兼ねていた。作られていたものの代表がシャルトリューズとベネディクティン。長寿の秘薬、不老不死の薬のひとつとして代々秘密に受け継がれて今まで作り続けられてきた。D.O.Mは、「至善至高の神に捧ぐ」という意味のラテン語「Deo Optimo Maximo」の頭文字をとったもの。日本でいう養命酒みたいな。今、不老不死の薬と信じて飲む人はいないけれど。


▼フィーバーツリー

 トニックウォーターの中で、個人的にいちばんおいしい。カナダドライでは甘すぎる。ウィルキンソンはいまひとつ物足りなさを感じる。

 トニックウォーターももともと薬として作られたというルーツを持っている。


▼ベネディクティン×フィーバーツリー

 ということで、このふたつを掛け合わせると、相性ばっちりおいしいに決まってる。ベネディクティンの27種類ものハーブとフィーバーツリーのさわやかな苦味とハーバル感がちょうどよく合う。なぜかよもぎ餅の香りがたちのぼる。決してよもぎの葉の香りじゃないの、よもぎ餅の香りなの。おばあちゃん家とか、幼稚園で食べたよもぎ餅、よもぎだんごを思い出すなあ、、。

 フランスとロンドンを掛け合わせたこのカクテルが、日本人であるわたしの子どもの頃を不思議と思い出させるのも、不老不死の薬として作られたというベネディクティンがそうさせるのかもしれない。



※個人的な見解

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