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「箱」と外向き思考(その8) 当然の箱

よりよい人間関係を築くとともに、組織やチームの成果を高めることができる考え方である「『箱』と外向き思考」について書いています。

今回は、4つの箱のタイプのうちの2番目、「当然の箱」について考えてみたいと思います。

「当然の箱」は自分を他人より上に見るという点で「優越の箱」と同じです。「優越の箱」は相手を下に見て蔑んだり見下したりするのですが、「当然の箱」では、「自分はこんなに優れているのだから、特別視されたり特別に扱われるべきだ。自分はそれに値する。そうされて当然だ」と感じます。

たとえば、
レストランで食事をしているとき、自分は客なのだから大切に扱われて当然だと思う。それなのに店員から軽く見られたと感じて腹が立つ。
職場で自分は頼りにされるべき存在だと思っている。それなのに重要なプロジェクトの会合に呼ばれず、不当に扱われた気になる。
家族のために一所懸命に働いている自負がある。それなのに妻や子供が自分に敬意を評してくれなくて腹が立つ。
などなど。

自分を人より上だと考えることに加え、「そんな自分なのだから人から認められて当然だし、自分は大事に扱われる存在なんだ」と考えてしまうのが「当然の箱」の特徴です。
ちなみに英語では、"I Deserve" の箱と表現されています。
(「優越の箱」は、"Better than"の箱)

当然の箱は、次のような感情を伴います。
*不当に扱われている
*認められて当然
*評価に不満

もし、このような感情が生じたとしたら、
「あ、自分は当然の箱に入っているのかもしれない」
と疑ってみるとよいでしょう。

箱に入っていると気づくことが、箱から出るための第一歩です。
箱から出て、よりよい対人関係、よりよい人生を築きましょう!

いかがでしたでしょうか?
次回は「劣等の箱」について書いてみたいと思います。
どうぞお楽しみに!

株式会社F&Lアソシエイツ
代表取締役 大竹哲郎
https://www.fl-a.co.jp/


「『箱』と外向き思考」は、アメリカの Arbinger Institute という機関が生み出した考え方で、今では世界中の国で、自己啓発や組織開発に用いられています。日本では、福岡に本社を構えているアービンジャー・インスティチュート・ジャパン株式会社が日本の総代理店としてセミナーやコンサルティングを提供しています。弊社は、アービンジャー・インスティチュート・ジャパン株式会社の代理店として、その普及に努めています。

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