「箱」と外向き思考(その11) 箱のタイプのエクササイズ
よりよい人間関係を築くとともに、組織やチームの成果を高めることができる考え方である「『箱』と外向き思考」について書いています。
前回までで、4つの箱について説明してきました。
おさらいすると、「箱」には実は4つのタイプがあります。
自分を相手より上に見てしまう→「優越の箱」、「当然の箱」
自分を相手より下に見てしまう→「劣等の箱」、「体裁の箱」
「優越の箱」と「劣等の箱」は、自分と相手を上下関係に見ることによって、相手を見下したり相手にイライラしたり(優越の箱)、相手を妬んだり自分の無力さを感じたり(劣等の箱)してしまいます。
これに対して「当然の箱」と「体裁の箱」は、自分が他人からどう思われたいかというところに意識が向きます。自分は評価されるに値すると考えたり(当然の箱)、自分がどう見られているか不安と感じたり(体裁の箱)してしまいます。
これを一目でわかるようにしたのが下の図です。
さて、ここから、エクササイズに挑戦していただきます。
これから、いろいろなシチュエーションを挙げていくので、「もしその状況で自分が箱に入るとしたらどの箱だろうか」と考えてみてください。あまり深く考えず、「これだな」と思ったら次に進んでください。
では始めます。
■ 上司とのミーティングがある
■ 同僚が私の意見に反対した
■ ようやく仕事が終わり、夜遅く家族の待つ家に帰る
■ 顧客からプロジェクトの納期が間に合わないのではないかと文句を言われている
■ 別のチームで、私の助けが必要だと思われる問題が生じている
■ 妻(夫・家族)が私に文句を言ってきた
■ 難しそうなプロジェクトをお願いされた
■ とても幸せそうな、成功している昔の友達に会った
■ 私の望んでいたポジションにほかの人が昇進した
■ ミーティングに遅刻しそうだ
■ 妻(夫・家族)と喧嘩になった
■ 私が返事を待たせてしまっている相手から電話がかかってきた
■ 本来私が参加すべきミーティングに呼ばれなかった
■ 上司が私とのミーティングに遅れてやってきた
■ 目標が未達であることを報告書にまとめなかればならない
■ 子供(家族)が逮捕されてしまった
いかがでしょうか?
どの状況でどの箱に入るという正解はありません。
あなたがどの箱に入りやすいかということを確認するためのエクササイズです。
最も多く入ってしまった箱はどれでしたでしょうか?
二番目に多かったのはどの箱でしょうか?
自分自身の入りやすい箱のタイプを知っておくことで、箱に入ってしまったことを気づきやすくなります。
箱に入っていると気づくことが、箱から出るための第一歩です。
箱から出て、よりよい対人関係、よりよい人生を築きましょう!
いかがでしたでしょうか?
次回は、内容の解説をちょっとお休みして、私たちファシリテーターのことについて書いてみたいと思います。
どうぞお楽しみに!
株式会社F&Lアソシエイツ
代表取締役 大竹哲郎
https://www.fl-a.co.jp/
「『箱』と外向き思考」は、アメリカの Arbinger Institute という機関が生み出した考え方で、今では世界中の国で、自己啓発や組織開発に用いられています。日本では、福岡に本社を構えているアービンジャー・インスティチュート・ジャパン株式会社が日本の総代理店としてセミナーやコンサルティングを提供しています。弊社は、アービンジャー・インスティチュート・ジャパン株式会社の代理店として、その普及に努めています。
「箱」や「外向き思考」についてもっと深く知りたいという方は、無料説明会や有料セミナーに是非ご参加ください!
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