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「箱」と外向き思考(その10) 体裁の箱

よりよい人間関係を築くとともに、組織やチームの成果を高めることができる考え方である「『箱』と外向き思考」について書いています。

今回は、4つの箱のタイプのうちの4番目、「体裁の箱」について考えてみたいと思います。

「体裁の箱」は自分を他人より下に見るという点で「劣等の箱」と同じです。「劣等の箱」は相手を上に見て羨んだり無力感を感じたりするのですが、「体裁の箱」では、「劣っている自分は他人からどうみられているのだろうか? 他人からどのように評価されるかが不安。」と感じます。

たとえば、
高級なレストランで食事をしているとき、自分はこの店に相応しくないのではないかと思う。店員からバカにされないか気になる。
職場で、周りの人と比較して自分はあまり貢献できていないと感じる。上司からどのように評価されているかが気になる。
家族のために自分はあまり尽くせていないのではないかと感じる。もっとよい夫(妻)でなければならないと強く考える。
などなど。

自分を人より下だと考えることに加え、「そんな自分が周りからどのようにみられているか不安、もっとちゃんとしなければならない」と考えてしまうのが「体裁の箱」の特徴です。
ちなみに英語では、"Need to be seen as" の箱と表現されています。
(「劣等の箱」は、"Worth than"の箱)

体裁の箱は、次のような感情を伴います。
*不安
*ストレス
*〜でなければならない

もし、このような感情が生じたとしたら、
「あ、自分は体裁の箱に入っているのかもしれない」
と疑ってみるとよいでしょう。

箱に入っていると気づくことが、箱から出るための第一歩です。
箱から出て、よりよい対人関係、よりよい人生を築きましょう!

いかがでしたでしょうか?
次回は、4つの箱のタイプについておさらいをしながら、自分がどの箱のタイプになりがちかを確認するための簡単なエクササイズを紹介してみたいと思います。
どうぞお楽しみに!

株式会社F&Lアソシエイツ
代表取締役 大竹哲郎
https://www.fl-a.co.jp/


「『箱』と外向き思考」は、アメリカの Arbinger Institute という機関が生み出した考え方で、今では世界中の国で、自己啓発や組織開発に用いられています。日本では、福岡に本社を構えているアービンジャー・インスティチュート・ジャパン株式会社が日本の総代理店としてセミナーやコンサルティングを提供しています。弊社は、アービンジャー・インスティチュート・ジャパン株式会社の代理店として、その普及に努めています。

「箱」や「外向き思考」についてもっと深く知りたいという方は、無料説明会や有料セミナーに是非ご参加ください!
https://www.fl-a.co.jp/seminar/

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