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「箱」と外向き思考(その9) 劣等の箱

よりよい人間関係を築くとともに、組織やチームの成果を高めることができる考え方である「『箱』と外向き思考」について書いています。

今回は、4つの箱のタイプのうちの3番目、「劣等の箱」について考えてみたいと思います。

「優越の箱」と「当然の箱」が自分を他人より上に見るという見方であったのに対し、「劣等の箱」と「体裁の箱」は自分を相手より下に見る、自分を卑下するという見方です。
「劣等の箱」では、他人と自分を比較して、「自分は才能がない」とか、「自分はうまくいくはずがない」と感じてしまいます。

たとえば、
街を歩いていてスタイルがよく服装も格好よい人を見かけた時に、自分がひどくみすぼらしく思えてしまう。
仕事がバリバリできる同僚を見て、羨ましく思ってしまう。
夫や妻の所得が自分より上であることから、家庭内で自分が劣る立場にあると考えてしまう。
優秀な部下から自分のやり方に対する変更の提案を受け、自分の上司としての無力さを感じてしまう。
などなど。

最後の例にあるように、社会的な立場や地位におけるポジションは関係ありません。相手が誰であろうと、本来は対等です。にも関わらず、自分と相手を比較して自分を下に見てしまうのが「劣等の箱」です。

劣等の箱は、次のような感情を伴います。

*無力さ
*嫉妬、妬み
*相手への依存

もし、このような感情が生じたとしたら、
「あ、自分は劣等の箱に入っているのかもしれない」
と疑ってみるとよいでしょう。

箱に入っていると気づくことが、箱から出るための第一歩です。
箱から出て、よりよい対人関係、よりよい人生を築きましょう!

いかがでしたでしょうか?
次回は「体裁の箱」について書いてみたいと思います。
どうぞお楽しみに!

株式会社F&Lアソシエイツ
代表取締役 大竹哲郎
https://www.fl-a.co.jp/


「『箱』と外向き思考」は、アメリカの Arbinger Institute という機関が生み出した考え方で、今では世界中の国で、自己啓発や組織開発に用いられています。日本では、福岡に本社を構えているアービンジャー・インスティチュート・ジャパン株式会社が日本の総代理店としてセミナーやコンサルティングを提供しています。弊社は、アービンジャー・インスティチュート・ジャパン株式会社の代理店として、その普及に努めています。

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https://www.fl-a.co.jp/seminar/

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