見出し画像

我が家の移住物語1 ~ 移住を目指すまで

今回の投稿から、我が家が今の家に定住するまでのプロセスを順を追って紹介していこうと思います。
たぶん3回ぐらいに分けての投稿になります。4回ぐらいになるかもしれません。
本当は2回ぐらいに分けようと思ったのですが、書き出してみたらとてつもなく長くなりそうだったので、3回ぐらいに分けることにしました。
お付き合いくださいませませ。

我が家が田舎暮らしを目指した動機

人によって田舎暮らしを目指す動機は様々だと思いますが、我が家が田舎暮らしを目指したもっとも大きな動機は、“子育てのための住環境の充実”です。
また、“自分たちの食べる分ぐらいの野菜や米は自給したい”という想いもありました。

また、個人的な理由として、“関係人口として関わるMTBトレイル開拓プロジェクトへのアクセス向上”がありました。

先日投稿した“僕が関わる田舎”にも書きましたが、元々我が家は妻の方が田舎暮らしに積極的で、僕はどちらかと言えば街暮らしでもいいじゃんというスタンスでした。
しかし、趣味であったMTBで走るためのトレイル(コース)を自分の手で作るという活動に携わるようになってからは、僕も田舎暮らしの実現に向けて積極的に関わるようになりました。

子育てのための環境充実を目指して

前述の通り、我が家が移住を志したもっとも大きな動機は“子育てのための住環境の充実”です。
子育てにおいて何を重視するかはその世帯によって異なるわけですが、我が家でも子育てをするにあたって優先すべきなのは“住環境”なのか“就学環境”なのかということは度々夫婦で話し合いました。

ちなみに、我が家での夫婦間における子育て環境に関する共通認識は、“住環境優先” = “自然豊かな環境での子育て”であり、“就学環境優先” = “多様な教育の選択できる環境での子育て”です。

住環境優先 = 自然豊かな環境での子育て = 田舎暮らし
住環境は戸建が主。
庭や畑に山や川、豊かな自然の中で季節を肌で感じることができる。
就学環境は公教育一択。
就学環境優先 = 多様な教育の選択できる環境での子育て = 街暮らし
住環境はマンションや団地等が主となり、戸建はコスト高。
就学環境は公教育はもちろん、オルタナティブ教育も選択できる。

長男が小学校に入学する2019年春のタイミングで、どちらの環境を選択するにしても、転居を検討していたわけです。

僕の勤務先が豊田市と日進市と長久手市の境のあたりだったので、通勤の関係から、県外への転居というのは選択肢にありませんでした。
この時、僕が通勤可能なエリアにあり、かつ上記のどちらかの環境が満たせるということで候補にあがった転居先が、“住環境優先 = 豊田市の中山間部”と“就学環境優先 = 岡崎市”でした。

我が家の教育的価値観

就学環境を優先した場合の転居先として岡崎市を候補にあげた理由として、“三河サドベリースクール・シードーム”があります。

前述の通り、我が家にとっての“多様な教育”とは“公教育はもちろん、オルタナティブ教育なども選択できる”ことであり、岡崎市にあるシードーム僕が通勤できる圏内にあり、かつ施設見学に行った際に非常に印象が良く、我が家の長男も通ってみたいという意思があったことから、就学環境優先の場合の候補となりました。
岡崎市内にも緑豊かな環境はあるのですが、シードームは行きたい時に自分で行くというスタンスなので、シードームまで自力で通えるのがベター
シードームは岡崎市の街中にあるため、我が家的な住環境という観点からしたら良くはないという感じです。

そう、我が家は日本の公教育に対してあまり良い印象を持っていません。
僕は自分自身が公教育がまったく合わず、高校半年でドロップアウトしています。
そして、その後の自身の経験から、大切なのは学歴ではなくその人を取り巻く環境というのが持論です。
もちろん、公教育の全てを否定するわけではありません。
教育と各個人には相性があって、公教育と相性が良いという人もいるのは事実です。
しかし、他の選択肢があってもいいと僕は考えています。
そして、それを本人が自分の意思で選択できるのが理想形です。
岡崎市に転居した場合、当然ながら公教育も選択できますので、長男がシードームではなく公教育の学校に行くという選択も可能になります。

田舎暮らしの場合、就学については前述の通り公教育一択となります。
もちろん、バスで通う方法や送迎するという方法で街中のオルタナティブ教育施設に通うという方法もあるわけですが、我が家の場合は長男の年齢や乳児がいることを考えると、それらはあまり現実的ではありませんので、実質的に公教育一択です。

個人的な考えでは、公教育しか選択肢がないのであれば、小規模校がベターです。
何と言っても、先生1人あたりの生徒数が普通規模の学校と比較してはるかに少ないというのは、とても魅力的です。
1クラス30人とした場合、先生が生徒1人ずつに2分使ったらそれだけで60分かかります。
1クラス10人とした場合、先生が生徒1人ずつに2分使っても20分です。
時間的な余裕は先生の余裕に繋がりますから、教育の質に大きく影響します。

ちなみに、“多様な教育”の中には“ホームスクーリング”と言われる在宅学習もあるわけですが、それについては居所は関係ありませんので、田舎暮らしでももちろん選択することができます
我が家の長男は、1年3学期はホームスクーリングでした。
このあたりの詳細については、また別の機会に書こうと思います。

そして我が家は田舎暮らしを目指した

夫婦で話し合った結果、最終的に“住環境”=“田舎暮らし”が優先という結論に至りました。

多様な教育が選択できる環境も魅力的ですが、子育て = 教育のキモは家庭にあります。
どんな大層な教育を受けさせても、家庭でそれが実践できなければ効果は半減します。
24時間のうち、学校等にいる時間は長くても8時間程度、それ以外は家にいるわけなので、過ごす時間の長い家庭環境(= 住環境)が大切という結論です。

子育て目的で田舎暮らしをするメリットとして我が家が想定したのは、

家が広い
畑やたんぼで自給できる = 食育
川も山もすぐそこ(わざわざ遠くまで出掛けなくても自然に触れることができる
子どもと濃密な時間を共有する期間に、田舎暮らしならではの経験を共有することは子どもたちの成長にプラスに作用するのではないか
思いっきり遊べる庭
家の中で飛んだり跳ねたり騒いだりしても、近隣や下の階に影響のでない戸建

といったところです。

もっとも、前述の通り我が家は長男が小学校に入学する2019年春を転居のタイミングとしていましので、そこを逃すことになる = そこまでに田舎に転居先が見つからなかった場合は、岡崎市に転居するという選択肢は残していました。

それから我が家は田舎暮らしを目指し、移住先を探し始めたのです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?