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【SEO】検索順位決定の新たな要素「Web Vitals」導入へ。SEO=検索体験最適化へ定義変更せよ

どうも、fkdことふくだです。

今回はSEOの話を。Googleが新たな検索順位決定アルゴリズムを2021年に導入というものです。下記のページにテクニカルなことは一通り書いてあるのですが、もう少しシンプルに説明したいと思います。(ところどころ引用させていただいてます。)

デジタルマーケターは必修の内容です。読んでいただければ記事冒頭の図を理解できると思います。どうぞどうぞ。

Web Vitals(バイタルズ)とは

Vitals(バイタルズ)は、『脳・心臓・肝臓・胃など生命維持に不可欠な諸器官。急所。』という意味で、転じてWeb vitalsというアルゴリズムは、サイトやページの内蔵評価といったところでしょうか。

このアルゴリズムのポイントはシンプルで、検索順位を決める上で、そのサイトが表示された時にユーザーのニーズが応えられるかどうか、ユーザー体験がいいサイトかどうかを重要視するいうこと。

・中身が面白いか、役に立つか
・書いている情報の信頼性があるか
・モバイルフレンドリーか
・不正な表示はないか

などの既存のアルゴリズムでも大事にしていたところはもちろん継続。追加でVitalsが加わります。

特に重要なポイントとして【3つのCore Web Vitals】が挙げられています。いわば心臓といった主要臓器の診断です。

LCP(Largest Contentful Paint):見たい情報がさが表示されるか。閲覧ページで重要なコンテンツが表示された時間
FID(First Input Delay):ユーザーアクションに対し反応がすぐあるか。ユーザーが最初にクリックした任意のインタラクティブ(ボタンのクリックやタップ)をしてからブラウザが応答するまでの時間
CLS(Cumulative Layout Shift):見やすいか。レイアウトのズレを定量化。ズレが多く数値が大きいと見にくい

一言で言うとストレスなく見れるか、ということ。特に時間に焦点があてられていますよね。

Search Consoleでもすでに『Core Web Vitalsレポート』が提供されてますし、今から重要ページは確認・対応しておくとよいでしょう。あと、アルゴリズム適応の半年前からきちんとアラートの送付と対策に当てる時間を用意するようです。

…もはや旧来型のSEOではないですよね。キーワードについて一言も述べられてない。

SEO≠検索エンジン最適化ではなく、SEO=検索体験最適化へ

アイレップ渡辺さん、ウェブライダー松尾さんなど名だたる方々が口酸っぱく言い続けてきたSEO=検索体験最適化。ついに言い換えなければならない日がやってきます。今後、検索“エンジン”最適化と営業資料に書いてあるベンダー・代理店は終わってると言われることでしょう。

検索エンジンのための最適化をするのではなく、検索したユーザーのためにの最適化をする。当たり前のことで、Googleもずっと前から言ってきたことがようやくリアルになるだけです。

言及はされてませんが、ソーシャルシグナルの重要性も増してきていることでしょう。その辺は以下の記事に『ソーシャルライティング』による効果が実証していますのでぜひこちらもどうぞ。(全マーケター、一読せよ。打算ではなく寄り添え。絆を作り存在感を高めろ。咀嚼して情熱的に語れ

SEOと、サイト構築・LPO・コンテンツマーケティング・SNSの境目が無くなる日が確実に来る

もはや、SEO、LPO、コンテンツマーケティング、SNSとかの境目が無くなってきました。

ユーザーのほしいタイミングに合わせて、探したい経路で、わかりやすく情報提供をすることが大前提。

検索が情報収集のメインですからSEOはマストです。そして、コンテンツのクオリティ、サイトやページのクオリティ(まさにVitals)を上げることはユーザーのため必須でありSEOでも評価されます。そしてSNSでの情報提供や反応を増やし露出を高めることもあらゆる面で有効です。

これを図にまとめてみたのが記事冒頭の図。再掲します。

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このように、すべてが有機的に絡み合います。どれか一つでも欠けてはいけません。

SEOだけこだわりすぎて、ページ制作のことやSNSとの連動は疎かになってませんか?ページやサイトを作る時、SEOやSNSを考えず部分最適になっていませんか?改めてこの図を見て整理してみてください。

最後に余談ですが、僕自身、2008年からSEOコンサルのキャリアをスタートし、SEOは優先度が低いと言われるたびに『検索ニーズがあるということはユーザーニーズがあるからマストでSEOはおもてなしとしてすべき』『誰も来ないサイトのデザインをこだわるのはただの自己満足。SEOはページにより強弱はあれど最低要件』と言い続けてきました。SEOは何故かプラスアルファでやること、という認識でした。しかし、SEOで培ってきた感覚こそ、中核に必要な考えになってきたなぁと、このアルゴリズム変更を見てちょっと嬉しくなりました。

それでは、んちゃ。


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