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DesignOps : コミュニケーションデザインを技術的アプローチで強くする

この記事は、弁護士ドットコム Advent Calendar 2024 7日目の記事です。

また、クラウドサイン デザイナーチームでは、CloudSign Designer 5DAYS と題し、連投企画を行なっています!

コミュニケーションデザイナーの記事
DAY1 採用のためのスタッフポートレート〜デザイナーが写す「らしさ」の表現〜|みじか山
DAY2 デザインとポールダンスの不思議な共通点|hatori
DAY3 アイルランドで出会ったアートとデザイン|ehan
DAY4 広告制作会社から事業会社へ-デザイナーの視点が広がった3つのこと-|ちーやま
DAY5 (この記事です)

プロダクトデザインチームも同日連投してますので、合わせて読んでいただけると嬉しいです。
#DAY1 #DAY2 #DAY3 #DAY4 #DAY5

自己紹介

クラウドサインのデザイナーの福田です!
コミュニケーションデザイナーの連投記事なのですが、私自身はコミュニケーションデザイナーではありません。

現在は、

  • プロダクトデザインチーム

  • ディレクションチーム
    (コミュニケーションデザインチームのパートナー)

を兼務しています。
元々はプロダクトデザインチームのみに所属しており、リードデザイナーとして、プロジェクト横断でプロダクト全体のデザインを見るといったことに取り組んできました。
今回は兼務先であるディレクションチームでの役割についてのお話です。

ディレクションチームでは主に、コミュニケーションデザインにおける

  • 案件の進行管理

  • DesignOps

の2つをチームの役割として担っていますが、私は後者のDesignOpsに絞って活動しています。

…というわけで、コミュニケーションデザイン業務におけるDesignOpsがこの記事で取り扱っているテーマです。

主な役割

DesignOpsの目的としては、メンバーの採用や育成などのピープルマネジメントなどもありますが、私の役割としては「テクニカルに解決するもの」に特化して取り組んでいます。

具体的には、以下のようなものです。

  • ワークフローの整備、自動化

  • ツールの導入、開発

  • 技術的アプローチで案件の改善

それぞれ課題の探索から開発まで、一気通貫で取り組んでいます。実際にどのようなことをやっているかをご紹介できればと思います。

ワークフローの整備、自動化

依頼発生から完了までのワークフロー

案件の依頼が発生してから完了するまでの間に、いくつかのツールを並行して使用しています。そして、使用するツールが複数あるということは、情報やデータが分散するということでもあります。

  • Slack - 依頼者とのコミュニケーション

  • Jira - タスクの詳細情報(要件など)

  • Figma - 会議のメモ、デザイン、デザインレビューなど

    • 印刷物などはFigma上で行いませんが、レビューについてはFgima上で行なっています

  • Google Drive - 制作/入稿データ(Photoshop、Illustrator、書き出し画像など)

やっている最中はよいのですが、後から各情報を探せなくなったり、担当者以外が探そうと思うと、途端に難しいものに。
例えば、これらを相互に参照できるように「リンク貼りしましょう」「常に情報を更新しましょう」とルールを決めても、忙しい時などついつい漏れてしまうもの…。ルールを守っている人、守れていない人が出てきてしまうと、静かにチームへの不満へと繋がっていくこともあります。

やったこと

「実際にデザインレビューを行なっている様子を観察させてもらう」など、プロダクトデザインでの経験・知見を生かし、プロセス上の課題を探索していきました。

自然と連携が取れている状態を目指し、ワークフローの整備/自動化に取り組んでいきました。最終的には、Jiraのチケット上にあらゆる情報がまとまるよう、ワークフローを整備しつつ、自動化を行なっています。
(Google Apps Script、Jira Automation、Slackのワークフローなどを組み合わせています)

  • 依頼者とのコミュニケーションはSlackのスレッド内で行う

  • 上記スレッドへのリンクも含めて、各ツールへの参照をJiraのチケット上に自動的に収集

  • デザインレビューや入稿データチェックなどもJiraから行うことで、記録が残るように

ツール活用のサポート、開発

日頃から「こういうことがやりたいんだけど、何かいい方法がないか?」と相談を受けることがあります。そういった問い合わせに「こういう機能がありますよ」「こういうやり方をすればいいかも」といったお話をするのも役割の一つです。デザインツールのテクニカルサポートといった感じかもしれません。

また「うーん、ちょうどいいものがないですね、、、でも、プラグインを作っちゃえばできますよ!」と返事することも。これまでに開発したものをさっとご紹介します。

Markdownで記述できるメモウィジェット [Figma]
議事録やデザイン意図の記載など、さまざまな目的に
ダミーテキストを挿入 [Figma]
資料に含まれる、使用イメージなどを作る際に
テキストのスタイル適用や、アイコン・イラストなどの配置  [Googleスライド]
デザイナー以外が資料資料する時にも、トンマナに沿った内容に
文書中の表記揺れをチェック [Googleドキュメント]
手間のかかる表記揺れ確認を簡単に

案件促進のための技術提供

個々の案件に対して改善できる点を見つけ、技術的な知見を活かしたサポートも行なっています。課題の探索は、ミーティングを観察させてもらったり、想定される作業やコミュニケーションの洗い出したり、できるだけ案件に近づいて行います。
改善策や改善する見込みがあるかどうか自体を見つけ、「困っていることを教えて欲しい」と聞くだけでは解決できないことに取り組もうとしています。

直近の案件では、様々な経緯により、依頼元チームとのやり取りをするファイルが複数あり、それらを手動で同期を取る想定でした。そのため、確認箇所が複数存在し、「確認」という工程の特性上、ストレスがかかるものになっていました。

そこで、使用するツールやデータの作り方などを提案し、結果として、依頼元チームとのコミュニケーションもシンプルなものになりました。(作業をサポートするためのプラグイン開発なども)

「コミュニケーションデザインを強くする」とは

こういったことをやっていると「効率」という言葉に触れることが多いし、実際、業務改善に取り組む観点として外すことはできません。
しかし、それを業務改善の第一目的としては置かないようにと考えています。「効率」も示しながらではありますが、デザイナーがデザイナーとしての力を発揮できる環境、「デザインは楽しい」と思える環境を作ることを第一に取り組んでいきたいと思います。

We are hiring!

クラウドサインでは、一緒に働くデザイナーを募集しています。
ぜひ私たちと、まだないやり方で世界を前に動かしていきましょう!
少しでも興味が湧いた方は、ぜひお声がけください。

・・・

明日のAdvent Calendarは、tanaShoeさんの記事です!お楽しみに!

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