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アートと自然 (fishing / mountain / ski / kayak /…

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最近の記事

待ち望んだ一尾との邂逅

久しぶりにレインジャケットを着て釣り上がった。 朝イチで入った渓は昨晩の雨で予想以上に濁りが入っていた。 そのせいか魚の活性は思いのほか高く、ルアーへの反応も悪くない。しかしコンスタントにヒットするのはイワナばかり。 気持ちはとにかくヤマメに向いていたこともあり、今ひとつ煮え切らない思いでキャストを繰り返す。終盤を迎えつつある今、シーズンを生き抜いた狡猾なヤマメに堪らなく出会いたかった。 ⁡ 最初の渓に見切りをつけて、前日に下見をしておいたもう一つの渓に向かうと予想外にジンク

    • シーズンのラストシーン

      トラウトのシーズンも翌日で終了。 結果的にこれが最後の釣行になってしまった。 ルアーへの反応がまるで渋いコンディションに諦めをつけて渓をあがり、林道を引き返して歩いていると、2人のフライフィッシャーが小高い崖上の林道から沢を覗いていた。 話を聞いて僕も覗き込んでみると、なんと40センチオーバのトラウトが川底にへばり付くようにユラユラと泳いでいた。錆びた魚体に赤く婚姻色が出ている。雄ヤマメだろうか。 その下流には30センチクラスのイワナや恐らくはブラウントラウトが数匹。さら

      • 夏の夕方ライドとショートトリップ

        いつものように緑が多い郊外に向けて走る。  ひさしぶりに楮川ダムのある丘を目指して走ると、傾きかけた夏の太陽が、田んぼの緑をまるでビロードように輝かせていた。 山から流れる水をせき止めて作るいわゆる一般的なダムとは違って、このダムは5キロも離れた那珂川から山の上にわざわざ水を汲みあげている。 そして併設する浄水場から市内に水道水を供給しているらしい。  だから周囲のなかでダム湖が一番高い場所にあって、そこまではちょっとしたヒルクライムになる。  ダムへとつ

        • 少しずつ、はじめてみる。

          Noteにアカウントを作ってもう3年が経過してしまったようです。 その間にコロナ禍という僕らの暮らしのあり方を圧倒的安なかたちで変容させてしまう出来事があり、そして国内においてはその状況はまだ収束したとは言えない状況にあります。 振り返ってみると思ったこと、感じたこと、伝えたかったことなど、実に多くの”コト”があったにも関わらず、例えばNoteというこの場には何も書いてこなかったという事実が横たわっています。そのことを考えると、なんだか少しばかり、がらんどうな気持ちになって

        待ち望んだ一尾との邂逅