待ち望んだ一尾との邂逅
久しぶりにレインジャケットを着て釣り上がった。
朝イチで入った渓は昨晩の雨で予想以上に濁りが入っていた。
そのせいか魚の活性は思いのほか高く、ルアーへの反応も悪くない。しかしコンスタントにヒットするのはイワナばかり。
気持ちはとにかくヤマメに向いていたこともあり、今ひとつ煮え切らない思いでキャストを繰り返す。終盤を迎えつつある今、シーズンを生き抜いた狡猾なヤマメに堪らなく出会いたかった。
最初の渓に見切りをつけて、前日に下見をしておいたもう一つの渓に向かうと予想外にジンク