【お風呂メモ•温泉】小瀬温泉ホテル(長野県軽井沢町)

3本目で早くもイレギュラーですが、遠出編です。
#生活圏は基本今も昔も首都圏です。

軽井沢駅から少し山に入ったところ、小瀬温泉ホテルの話です。

来週は誕生日でした。月曜日だから、有休を取るつもりでした。彼氏がいましたが、誕生日や記念日を祝うことを毛嫌いする人で、自分の誕生日を祝われるのはもちろん、私の誕生日も祝わない人。

「自分の誕生日くらい丁寧に大事に過ごしたい」と伝えたら、俺も有休取ると言い出して、私はかんたんに喜びましたが一週間前、有休が取れなくなったと一報が入りました。
なんか、わりと予想ついたけど、感情のやり場なくちょっと怒ったりしましたが、切り替えて楽天トラベルを宿泊人数1人で検索し始めました。

公共交通機関で行けて、でも人里離れててほしい。雪が見れて、一人でも貸切風呂しやすくて、かけながし加水なしがいい……というエグいわがままを叶えるお宿はありました。

誕生日前日、私は東京駅から長野新幹線に乗りました。そして軽井沢駅に昼過ぎに着きました。
南側のアウトレットの駅からほど近い場所にある明治亭で、とりあえずカツ丼をいただきます。ここのアウトレット、お庭みたいで広くて気持ちいいーので大好きです。一回しか行ったことないけど。それに、今回の目的はショッピングではないんです。

到着

食べたらそそくさと駅の北側に移動し、コンビニで軽く夜飲む用のお酒と軽いお菓子を購入し、バス停へ。白糸の滝方面に向かう、路線バスだけど観光バスっぽいゆったりなバスに乗り込みます。

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海外の観光客の方なんかもいて、そこそこにぎやかな車内。旧軽をすぎ、旧三笠ホテルを横目に、三笠通りを抜け、山道に進みます。気づけば軽井沢市街が眼下に広がり、バスはどんどん山道を進みます。

白糸ハイランドウェイの入り口の手前でバスから降ります。気づけば乗ってる人はすっかり減ってて、そのバス停で降りるのは私ひとり。
駅前はあんまり雪がありませんでしたが、木々の間には雪が積もり、道もワダチにならないところは少し雪が残っています。

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川の音だけが聞こえる中、道を進むと川沿いに奥に続く2階建ての建物が見えます。木造の、見るからにゆったりした佇まい。川にかかった橋を渡り玄関に向かいます。

エントランス

温泉宿らしい広い間口に、スリッパが並んでいます。入って左の受付できれいな白髪の方に受付いただきホテキー付きの鍵をいただきます。

振り返ると、ログハウス調のロビーに木製の家具が並びます。大きな窓の外は、先程の川と木々が雪の中に浮かび上がり、なんとも趣のある景色。デッキもあって、外で全身で自粛感じることもできます。
館内はあとでもう一度楽しむことにして、一旦お部屋へ向かいます。

部屋

廊下をぬけ、部屋に入ります。和室のお部屋。奥の窓の外にはやはり川と木々。その手前には木がいい色で艶々した家具がおかれ、その手前の畳にはひとり用のこたつが用意されてます。

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こたつめっちゃうれしい。窓際の机でゆっくりもいいけど、雪景色だしこたつから眺めます。あと、とりあえず大相撲をつけます。やってるとついつい見ちゃう。

幕内の土俵入りまでまだ少し時間があるので、お風呂一回目行ってみましょう。

内風呂

キレイに石で整えられた口からかけ流されているお湯。肩までゆったりつかれる深さです。プハ〜これこれ〜。
循環ろ過、加熱されていないそうで、しかもザバザバお湯が入ってきています。微妙な時間でひとりぼっち、新鮮なお湯を独り占めするぜいたく。

私はチビチビとお湯に入るのが好きなので、数分で出ました。
そうそう、廊下に本棚があって色んな本がありました。せっかくなら読んだことない本を借りて、部屋で読んでみようと思い手にとった常野物語、おもしろくて後日買ってしまったのもいい思い出です。

食事

なおこのホテル周辺はこのホテルしかない。なので、夕食セットのプランにしましたが、お風呂をゆっくり楽しむにも夕方前には来てお風呂入ってから夕食をいただくのがおすすめです。
私はどこに行ってもとりあえずビールの中瓶をもらいます。なんかちょうどいいからです。その後違うの飲んでもいいし、軽めに済ますなら中瓶だけにしといてもいい。生ビールよりなんだか敷居が低い感じがちょうどいいんです。

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ごはんはコース形式で、和洋様々な料理をいただきましたが全部おいしかったです。途中から早く食べたくて写真がおろそかになってます…。ピンぼけは許してほしいです。ご飯はおいしく食べるのが一番大事。

貸切風呂

一番楽しみにしていたのは、貸切風呂。ここは予約なしで、無料で、ひとりでも使えます。行きたいタイミングでフロントに声をかけて、空いてれば入れるという形式です。

ちゃんも鍵付きの貸切風呂。入ると、えらいスペースが広々しています。さしづめ、お風呂付きの部屋だったところを改装したといったところか。家族で行ってもゆっくりできるし、ベンチはひと休みにちょうどいい。

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風呂場に出ると、木が組まれた広い湯船があります。思った1.5倍広い。木でできた枕が3つ置かれており、こっちをご覧くださいと言われました。

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外の木々はライトに照らされ、雪がところどころに乗っています。冬の露天の楽しみは、しばれる寒さに束の間耐えお湯に飛び込むこと、そしてピリッとした空気と景色を楽しむこと、それにつきますね。

山の奥の方であり、他にホテルもない場所で、響くのはお湯の音だけ。こんなぜいたくを追加料金なしで独り占めさせてくれる小瀬温泉ホテルはえらい太っ腹ですよね。このお湯のために私は何度でも行けると確信しました。

翌日

正直もう満足しました。おなかいっぱいです。帰り、アウトレットに寄ろうかと思ったけどもうそんなことどうでも良くなりました。

とりあえずバスで旧軽井沢まで出て、朝ごはんがてら沢村という有名なパン屋に行きました。

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セットメニューもありましたが、せっかくならひたすらパンを食べたかったのでパンを何個か選び取った。こういうお店のかためのパンはなんでこうおいしいんだろう。噛めば噛むほどおいしいし、噛むと満腹感も得られてしあわせいっぱいですね。

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店の造りがすてきでグルリと一周歩いて帰りました。あたたかい時期なら、外のカウンターで食べたいな。

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あと、テラハ軽井沢編のファンの私は聖地であるアイス屋や占いによってみました。占いでは、あんたは頑固ねと言われました。昔どこかの占いでも男臭いと言われたことがあります。まあ誕生日ぼっちで2日前に予約して来るくらいだから、さみしがりなかわいらしいタイプではないですね。
統計学に基づいてるとか基づいてないとかなんでもいいけど、なんにも私のこと知らない人にズバズバ言われるのが好きです。後腐れなく、端的な物言いで説得力があり、心地よいから占いについつい行っちゃいます。

もう私はいよいよ満足しました。悔いない。誰にも行くなんて言ってないから、おみやげも自分にしか買わない。明るいうちに帰ることにしました。

帰りの新幹線で軽井沢高原ビールを空けました。最高。もう昨日の山を登るバスあたりからずっと最高。2日って平日だとぼーっとして過ぎるのに、軽井沢にくるとかくも心を満たすのか。

車がなくても楽しめることを知れたのは大収穫でした。またおもむろに来よう。あのお湯に会いに行こう。

自家源泉らしいので、この美肌の湯はこのお宿でしか入れません。日常から離れ自然に抱かれたくなったとき、新幹線とバスでひとっ飛び。小瀬温泉大変おすすめです。
https://koseonsen.com/

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