見出し画像

日韓オールスターJOMO CUPへタイムスリップ ーハーフタイムを盛りあげたのはあの有名アイドルグループだった‼︎ー

かつてJOMO CUPという大会があったことを覚えていますか?
JリーグとKリーグの選抜チームで行われていたオールスターゲームです。

2008年と2009年に、日本と韓国で1度ずつ行われました。

この2回以降、開催をしていないのでレアな大会だったと言ってもいいでしょう。

私は、2008年の日本開催と韓国、両方とも行きました。

友人にサッカークラスタが多いので、私の周辺では激レアさんとはなりませんが、世間一般的には「おおっ!」と言われるレベルかもしれません。

2007年までJリーグ単体で行われていたオールスターゲーム、JOMO CUP JリーグドリームマッチもこのJOMOカップ以降は、開催されなくなりました。

オールスターに期待されていたJリーグの認知度を広めるという役割も、ある一定の成果を出したので、その存在意義もなくなった可能性もあります。

制度やチーム数など詳細は知らなくても、Jリーグの存在自体はほとんどの人が認知をしているのが現状です。

娯楽的な意味でまたオールスターってまた見たいなと思いますが、年々過密日程が問題視されてきているので、復活することはないでしょう。

先日Kリーグの配信を見ていて、久しぶりにJOMO CUPのことを思い出しました。

画像1

そして、先日宇都宮徹壱さんが言っていた一言でこのタイミングで振り返っておこうと思ったのです。

こんな感じのコメントでした。
「インターネットは何でも調べられる万能ツールのように思える。が、インターネット黎明期以前の情報は全く載っていないので注意が必要だ」。

確かに公式記録や選手の写真などは、アーカイブ的にかなり古い情報もインターネットに載っています。

しかし、マスコットの情報だったり、サポーターの文化的な話だったり、サッカーという競技の周辺情報については、個人が綴っているもの以外はあまり残っていません。

サッカーマガジンや新聞など紙媒体には多少残っているのかもしれませんが、国会図書館などの大きい図書館や大宅壮一文庫のような専門的な場所に行かないと古いものは見れないのが現状です。


2000年より前になると、グッとそのハードルが高くなるのでしょう。
これを機に、私が昔々に書いていたブログを残しておこうと思って、検索してみたら、ブログサービスの閉鎖とともに、ブログごとすべて消えていました。

どこかに残しておけばよかったです。後悔先に立たず。

幸い、私が行っていた2009年の韓国仁川で開催されたJOMO CUPは写真は、クラウドにメモと一緒に残っていました。

11年前は今ほどではないとはいえ、インターネットが普通に使えていましたから。

当時はまだガラケーを使っていたので、あまり解像度がいいとは言えませんが、それでも残っていただけでも御の字だな、と懐かしく思います。

ということで2009年仁川ワールドカップ競技場にタイムスリップしてみましょう。


■いろいろもらったプレゼント

入場時に写真入りの選抜メンバーの資料や、資料を収めるファイル、ステッカーなどいろんなプレゼントをもらいました。

画像4

プレゼント目当でスタジアムに行っているわけではありませんが、何かもらえると嬉しいものです。

チケットがオリジナルデザインだったというのもポイント。プレイガイド共通のものだと味気ないですから。

公式のグッズ売り場の写真も残っていたのですが、おそらく私は何も買っていなかったのでしょう。これ以外の写真は残ってませんでしたし、メモも残っていませんでした。

画像5


■代表以外で別のチームのメンバーが仲間として戦うってのはとてもレア!


代表以外で、普段は敵同士として戦う別のチームの選手がチームメイトとして戦うのは新鮮でした。

代表では見られない外国人選手もメンバー入りしているのも面白いです。

この日、日本選抜が勝ったのですが、韓国人の 李正秀(イ・ジョンス)選手が日本選抜メンバーに入っていて、MVPを獲得しました。

画像3

その前の年、日本で開催されたJOMOカップでは、彼は韓国選抜として出場。その時は韓国選抜が勝ったので李正秀(イ・ジョンス)選手はJOMO CUPを、完勝したことになります。

そんなことが起こりうるのが、国を超えてのオールスターの面白いところです。

各チームのサポーター同士も試合前より結束して応援をしていました。

代表戦以外で各チームのユニフォームを着た状態で、協力して応援する光景はなんだかいいものでした。

画像2

11年前なので、今となっては当然ですが、懐かしのメンバーが選出されていました。

見辛いけど左から、中村憲剛選手、遠藤選手、明神選手、岩政選手。

画像6

ドイツに渡る前の内田篤人選手も出場していました。

画像7

■伝統?の観客水増し芸

会場となった仁川ワールドカップスタジアムのキャパシティは52,200人。この日の公式入場者数は39,230人

半分以上は入っているはずなのに、この状況。

画像8

12月に釜山で開催されたE−1の日韓戦も「絶対にそんなに入ってないでしょ?」という数字を出していましたが、10年以上前から同じですね。

■ハーフタイムを彩ったあのスーパーアイドル!!

サッカーの試合のハーフタイムにはいろんなゲストがパフォーマンスします。

私が直近で観たのは、サンガスタジアム by KYOCERAの柿落としでの夜の本気ダンスのライブ。

今年の2月9日です。

画像9

日産スタジアムのMINMIさんなど1年に何度も応援のパフォーマンスをしてくれるアーティストもいますね。

画像10

Jリーグだと、そのチームに何かしらの縁があるアーティストが多いのですが、JOMO CUPは当時最旬のアイドルを呼んでいました。

そのアイドルとは??

少女時代です。

画像11

メインスタンドの観客の密集度たるや、その興奮が伝わってきそうです。皆立ち上がって一緒に盛り上がっていました。

2009年に発表した「Gee」が大ヒットしてトップアイドルになっていたというのを知ったのは、1年以上後になってからです。

画像12

当時まだ日本デビューはしていなかったため、全くピンとこず。

口パクで、皆同じような顔に見えたので(失礼)、まさか日本でも売れて2010年〜2011年頃の第二次韓流ブームを牽引する存在になるなんて思ってもみませんでした。

ただ、あまりにも韓国人の観客の盛り上がりがすごかったので、とても人気があるんだろうな、というのはわかりました。

それで写真も撮っていたんだと思います。

ただ、それでもあの観客数(数字より空席状況)を見ると、少女時代が来なかったらもっとたくさんの空席があったのかもしれません。

当時のメモで、以下のように残っていました。

「少女時代が売れたら、JOMO CUPで彼女たちのパフォーマンスを見たって自慢できるかも。頑張ってほしいな」。

結果、2010年に日本デビューして、大活躍。紅白歌合戦にも出場!

無事に自慢できました!ありがとう、少女時代!!

今もし、JOMO CUPが再び開催されて、ハーフタイムにTWICEやBTSが来たら、きっとチケットは瞬殺なんでしょう。

冒頭にも触れた通り、時代の流れ的にオールスターゲームが開催されることとは、もうないかもしれません。年々日程は過密になってきていますから。

今似たような試合が観れるとしたら、選手の引退試合でしょうか。

このJOMO CUP、オールスターのお祭り的な要素も含みつつ、日韓の負けられないライバル要素も含んでいて、なかなか面白い試合でした。

いつか、また観てみたいです。日韓のオールスター対決。

以上が本編です。

おまけでは、もう少し発掘した懐かしい写真についてコメントしてきます。


ここから先は

502字 / 3画像
スポーツと旅を通じて人の繋がりが生まれ、人の繋がりによって、新たな旅が生まれていきます。旅を消費するのではなく旅によって価値を生み出していくことを目指したマガジンです。 毎月15〜20本の記事を更新しています。寄稿も随時受け付けています。

サポーターはあくまでも応援者であり、言ってしまえばサッカー界の脇役といえます。しかしながら、スポーツツーリズムという文脈においては、サポー…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?