USB南野拓実選手を観るためにヨーロッパ2,000kmを緊急移動!異変、大変、彼イケメン♡
USB。
一般的にはパソコンに指すメモリーや、ケーブルなどを思い出すでしょう。
でも、サッカークラスタの私には、別のものが頭に浮かびます。
「う(U)っさ(S)いんじゃ、ボ(B)ケ」
日本代表で、現在新記録となる4戦連続ゴール中。絶好調の南野拓実選手が、セレッソ大阪所属時代にとある選手に向かって言った言葉です。
サッカークラスタの中では有名な話。
こんな感じで、USBといって南野選手を思い出すのは、私だけじゃないはず。
王子さまのような、端正な顔立ちとあまりにもギャップのある暴言。
きっと冷たい選手なんだろうな、と勝手に思っていました。
ま、イケメンだし、それはそれでいいんでしょう。イケメンは正義です。
そんな勝手に抱いていた南野選手のイメージが、実際に会ってみて一瞬で崩れました。
「や、やさしい!!」
「日本から来ました!」
と言うと笑顔で
「応援ありがとうございます!」
と返してくれたり、
慣れないセルフィーにも「もう一枚撮りますか?」と言ってくれたり、握手するときもぎゅっと握り返してくれたり……。
チームメイトの奥川選手とともに、神対応をしてくれたのです。
わざわざ国境を越えて、安くはない航空券買ってきたかいがありました。
そんな神対応までの道のりを振り返ってみましょう。
先月飛び石連休があったので、1日休みをつけて、ヨーロッパに行ってきました。
本当は、ブンデスリーガのフランクフルトvsレバークーゼンの試合を観に行くのが目的だったのですが、日程の変更により、観れなくなってしまいました。
ついていません。
さらについていないことが起こりました。航空会社のストライキです。
同行の友人が行けるかどうかは、このストライキが起こるかどうかで変わってきます。
ストライキの決行は、24時間前にならないとわかりません。
私がドイツへ降り立った時にようやく、私と友人の身の振り方が決まります。痺れる展開です。
10月19日、6時30分。定刻より少し早くフランクフルト空港に到着しました。
入国審査混んでいましたが、中国人のVISAチェックに時間がかかってた様子。
中国人とその他に、列が分けられるとスムーズに入国できました。
こういう時にこそ、日本のパスポート神!と改めて思います。
爽やかな、しかもちょっとイケメンの男性入国審査官から「こんにちは」と日本語で言われて、ちょっと照れるおまけ付き。アンラッキーが続いているとそんな小さなことでテンションが上がってしまいます。
ターンテーブルから出てくる荷物をとって、外へ出ました。
7時15分、フランクフルト在住の友人と合流します。
気になっていた航空会社のストライキは半分決行、半分なしという状況。
※ドイツ語ですが、以下のような感じで書いてありました。
「10月20日ストライキをするように求めていたが、航空会社(親会社)が昇給に応じたため、全体のストライキは回避。昇給に応じなかった子会社のみ実施」
友人は仕事の都合上、フランクフルトに戻ってこれないと困るため、グラーツに行けないことが、決定しました。
親会社までストライキを行う場合は日本語でもニュースになりますが、子会社のストライキまではニュースにならないようなので要注意です(そんなタイミング悪く渡航する旅行者はあまりいないと思いますが……)。
8時30分と12時50分のフランクフルト発グラーツ行きがあるので、12時台に乗るとして、朝ごはんを食べに行くことにしました。
着いた瞬間、パンの焼ける香ばしい匂いが漂っていた空港ロビー。
機内食をあまり食べなかったせいか、お腹がグーっとなりました。
せっかくドイツにいるので、ドイツらしい朝ごはんをということで、ドイツ料理屋さんへ行くことにしました。
友人はパンケーキをオーダーしたのですが、私は迷わずミュンヘン風の朝ごはんをチョイス。
白ソーセージとブレッツェル。
ブレッツェルを見ると、以前行った本場のオクトーバーフェストを思い出します。
楽しかったなぁ。また行きたいイベントの1つです。
白ソーセージは皮は食べません。縦半分にナイフを入れて皮に添ってナイフをこそぐように入れます。
以前食べたはずなのに、すっかり忘れていたので、友人の指導のもと、美味しくいただきました。
食べながら、どういうプランにするのがベストか作戦会議を行おうとするものの、久しぶりに会うので別の話にも花が咲き、あまり先に進みません。
女子のあるあるエピソードです。
8時30分、話が脇道にそれつつも、グラーツ行きについて調べていると、12時台の グラーツ行きがまさかの満席で取れないことが発覚しました。
この旅、どれだけの不運が襲ってくるんでしょう。
がっかりというより、逆に、面白くなってきました。私はどれだけのことに立ち向かえるのか?闘志がわいてきます。
ウィーンからグラーツは電車で2時間半くらい。行けなくはない距離です。
行きは空席がないため、無条件にフランクフルトからウィーンに乗らざるを得なくなりました。
問題は帰りです。
単純にフランクフルトに戻ってくるか、月曜にブンデスリーガ2部のビーレフェールトの試合を観に行くので、そこに1番近いミュンスターへ飛ぶか、2番めに近いドルトムントに飛ぶか。どうしましょう。
いろいろ検索したのですが、とにかく値段が高い。
8万円以上するフライトもありました。8万円と言えば、羽田ー北京-フランクフルトの往復の値段。それより高いのはありえません。
結局フランクフルトーウィーンの往復を購入することにしました。
ところが、インターネットで買おうとすると、9時50分発の飛行機はもう取れないという表示が出てきてしまいます。
あとから分かったのですが、フライト3時間前を切るとWebからは買えなくなってしまうようです。
あまり直前に航空券を買う機会はないと思いますが、知っておいて損はない情報です(もちろん航空会社によって規定は違うでしょうから参考まで)。
カウンターに行けば、買えるかもと思い、カウンターへ向かいました。カウンターは幸い空いていました。
フランクフルトーウィーンは一時間ごとにあります。羽田空港ー伊丹空港のような感じです。10時50分に乗ればキックオフ時間の17時から逆算しても余裕があります。
買えなかった便をカウンターで買おうとしたら問題が出てきました。
残された座席はラスト1席。
スタッフが心配するくらいの高額です。念のため確かめると、900ユーロを越えていました。
さすがに買えません。後ろか前にに1時間ずらすと少し安くなるようです。
キックオフ時間を考えると、ずらすなら前しかありません。
しかし、それでも800ユーロ越えるとの回答。
Webから再度検索をしてみると11時50分発だと500ユーロ台でした。ここが限界。
カウンターで買うとそれでも600ユーロ越えていたので、カウンターに来ましたが、Webから買うことにしました。
【教訓】
カウンターで買うと、Webよりもだいぶ高くなります。
直前に買う場合でもWebから買えるなら、Webで買うべきです!
10月19日(土)
11時50分フランクフルト発、13時10分ウィーン着。
10月20日(日)
9時10分ウィーン発、10時35分フランクフルト着。
スーツケースのみ友人に持って帰ってもらって、私は小さなリュックとともにウィーンへ向かいました。
これで荷物預けの料金、往復で約50ユーロ、節約です。
出発まで少し時間があったので、スターバックスでコーヒーを飲みながら、友人とさらなる作戦会議をしました。
宿をウィーン中央駅付近で確保。ドミトリー約25ユーロ。
ウィーン空港からグラーツのスタジアム、グラーツのスタジアムからウィーン中央駅のバスを確保。往復で46ユーロ。
インターネット万歳!
節約した荷物分の予算で空港からスタジアムまでの往復のバス代を捻出した感じです。
気が付くと、フライト1時間前になっていたので友人と別れてゲートへ向かいました。
いつもはそんなに混んでないという、保安検査場が激混みでした。
この記事何度目?と思うワード「ついていない」の発動です。
ボーディングタイムを過ぎても、検査場にすら到着していません。ピンチ!!
シェンゲン協定内(ヨーロッパ内)なので、日本でいう国内線のような感覚で乗れるのですが、さすがにやばいと思いました。
乗り遅れたらシャレになりません。
ボーディングタイム過ぎてるとアピールし、列をスキップさせてもらいました。
11時20分にボーディング開始。
私が保安検査場を通過したのが11時35分。
出発時刻は11時50分。
時間で見ると、危険さが伝わるでしょう。
一目散に、ゲートに走りました。
息を切らしながら、ゲートに到着すると、列は少なくはなっていたものの、閉まる気配はありませんでした。
なんとかセーフ。
無事に搭乗できました。
空港に到着して、お昼ごはんを確保。この旅、移動続きなので、あまりグルメは期待できません。空腹を埋めることが、優先です。
14時15分、バス停もすんなり見つかり、乗車。
お昼を食べて、うとうとして、16時40分、スタジアム近くのバスターミナルへ到着。
国内外問わず、サッカーの試合へ行く途中には、ユニフォームを着た人たちを見かけることが多く、その人達についていくと間違いがありません。
しかし、さすがにウィーンの空港から、バスで、キックオフぎりぎりにやってきたサポーターは見当たらりません。
Google mapを頼りに小道を歩いていきました。
トラムがあるようでしたが、キックオフまで時間がなく歩いた方が早そうだったので徒歩を選択。
本当にこの道であってるのかな?と思って進むと、スタジアムを示す看板が現れました。
合っていてよかったです。
しばらく歩くとスタジアムに到着しました。
ザルツブルク側を買ったつもりだったのに、シュトゥルム側だったのは大誤算。
ただ、並んでるときに「minamino(南野)」とシュトゥルムサポが噂しているのが聞こえてきて、少し嬉しくなりました。何の話をしていたかは、英語ではなかったので聞き取れませんでした。
アウェーサポーターからも、名前が聞こえてくるということ。
それは、5シーズン、オーストリアで南野選手が戦って築いてきた地位、その証のような気がしました。
ネットが邪魔だな、と思いつつ、熱狂的なシュトゥルムサポーターの姿が観れたのはよかったです。
太鼓とコールリーダーがいるところはJリーグの応援と似ています。
ガンバ大阪や浦和レッズが使ってるチャントも歌っていました。
奥川選手はスタメン、フル出場。代表ウィーク明けの南野選手は途中出場。
試合は、引き分けだったものの、ザルツブルクはシーズン負けなしの記録を更新する結果となりました。
試合が終わると、バスの時間まで少し余裕ができました。
スタジアムの周りに美味しそうなレストランやパブはないかな?と探していると、偶然選手バスが止まっているゾーンを見つけました。
どうも選手が乗る前に、ファンサービスをしてくれるっぽい感じがします。
花より団子、ではなく、ごはんより選手!
レストラン探しを諦め、南野選手と奥川選手が出てくるのを待つことにしました。
最初に出てきたのは南野選手、続いて奥川選手が出てきました。
そして、試合後にも関わらず、丁寧なファンサービスをしてくれました。
二人とも現地のサポーターにも人気です。
ホームのシュトゥルムの選手たちは出てくるの気配がなかったので、アウェーの選手たちの出入口だったようです。
偶然の散策が、ラッキーを生みました。これまでの不運は、このためにあったんじゃないか?とさえ思えるくらい。
サッカーのためなら、どこへだって行くFJまりこ。
いろんな異変が起こって大変な旅でしたが、サッカーを楽しんだ上、イケメンと触れ合えて、2,000kmの移動も報われました。
本編は以上です。
おまけとして、今回南野選手に会いに行く旅を支えてくれたアプリやサイトについて書きます。
直前の予約で高騰した交通費を、可能な限り安くすることにも貢献してくれました。
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