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「もうしばらく行かなくていいや」を「また行きたい」にマインドチェンジさせるため3つの方法ーFC町田ゼルビア・町田GIONスタジアムー

6月12日、FC町田ゼルビアvsロアッソ熊本を観に行った。私にとっては、2018年11月のFC町田ゼルビアvs東京ヴェルディを観に行って以来の町田GIONスタジアム(町田市立陸上競技場)だ。実に4年ぶりの来場、いや来城か

メインスタンドが立派になり、バックスタンドもそれに劣らない作りになって、JFL時代の簡素だったスタジアムを思いだすと感慨深い。スタジアムのリノベーションのいい例なのかな、と思う。

スタジアム自体もコンセプトを天空の城として、RPGやラノベっぽいファンタジーの世界を彷彿とさせるようなプロジェクトをやっていて、とても面白い。

マップを世界観と合わせて作ったり、グッズショップを「武器屋・防具屋」としていたり、山の上にある利便性がいいとはいえない立地を逆手に取った展開をしていて良かった。

スタジアム周辺のコンセプトもいいし、スタジアムも良い。試合も面白かったし、普通なら「また来よう」と思うところだが、私はこう思ってしまった。

「しばらくは行かなくていいや」

なぜだろうか。理由は、帰りのバスの行列だ。行きは鶴川駅からのシャトルバスがいい感じでピストン輸送されており、気にならなかった。しかし、帰りは30分以上待っても乗れない状況。そういえば、野津田はそうだった。思い出した。帰りが問題だった。
少しゆっくりめにスタジアムを出たから、帰りのピーク時のバスがどんどんきている状況ではなかったから余計にそう思ったのかもしれない。

3分ごとに来る山手線。そのほかの電車でも、10分感覚くらいで来る。15分電車が来なくても「遅いな」と思う感覚。普段都内で暮らしていると待てなくなってしまう。せっかちが過ぎるのかもしれない。

せっかくなので、「もうしばらく来なくていいや」を「また行こう」とマインドチェンジさせるための3つの方法を考えてみた。

①待ち時間を可視化する方法

この日、30分待ったたらバスに乗ることができた。最初から30分後には乗れるとわかっていたら、気分も少し違っただろう。路線バスの時刻表も調べれば出てくるのでそっちが早そうだ、とわかったら移動する手段もあった。

路線バスの利用も推奨されていたが、路線バスがちょうどいいタイミングできそうにない場合、直行バスを待つのがいいのか、路線バスに切り替えるべきか判断がしづらい。

どれくらい待ったらいいか、わからないが解消されるだけで状況は変わると思う。
例えばディズニーランドは、アトラクションの待ち時間の目安時間が表示されている。蓋を開けたら、表示時間より待つことになるかもしれないし、逆に短い時間で乗れるかもしれない。実際の待ち時間ではなく、目安の表示が大事なのだ。
最近増えているトイレの待ち時間表示も同じだと思う。便利。

ディズニーランドの待ち時間表示 https://disneyreal.asumirai.info/realtime/disneyland-wait-today.html#i-2

運営側と神奈川中央交通が連携して、ここまで行列ができていて、この時間帯のバスの運行状況だと、目安時間はこのくらいというのを表示して来れたら、その通りでなくとも「いつバスに乗れるか皆目見当がつかない」という不安からは解消される。

例えばバス乗り場の近くに「鶴川駅行き:目安●分」「多摩センター行き:目安●分」「町田駅行き:目安●分」「淵野辺駅行き:目安●分」「南町田グランベリーパーク行き:目安●分」とリアルタイム(は難しくてもほぼリアルタイムだといい)で一覧化されているボードがあれば、いいと思う。

鶴川駅にこだわっている訳ではない(本数が多そうなイメージがあるので鶴川駅利用している)ので、他のルートも検討できるところも良い。

(表示があって見逃していたらすみません)

②待ち時間を有効活用する方法

町田ゼルビアは、試合終了後にアフターゲームショーをやっている。例えば、待ち時間が可視化されていれば、「30分待つならアフターゲームショー見てスタグル食べてから行けばいいや」となるだろう。

スタグルも夕方のデパートのように、値下げされていてお得にゲットできるお店が何軒かあった。お得なスタグルを片手にその日の試合の振り返りを聞ける。良い時間の過ごし方だ。

私もこの日、少しだけ聞いてバスの列に並んだ。30分待つんだったら、ゆっくりアフターゲームショーを聞けばよかったと後から思った。

アフターゲームショーやスタグルを試合終了後まで提供することで、既に待ち時間を有効活用する方法は、クラブが提示してくれている。

もう一息。①の待ち時間を可視化する方法と合わせ技でいったらもっと有効な手段になると思う。

③待ち時間をなくす方法

バスに乗らない、という方法が最後の方法だ。
「セルフ男気コース!!」の(徒歩)約60分を薦めるのではない。
バスの待ち時間に「歩いた方が早くない?」と思って調べたが、1時間以上かかりそうなので心が折れた。みんな歩こうぜ!とは言えない距離だ。

町田GIONスタジアムへのアクセス https://www.zelvia.co.jp/stadium/access/

コロナ禍で在宅勤務が基本になったため、定期券がなくなった。交通費の有効活用&運動不足解消を兼ねて、最近はレンタサイクルを利用することも多い。

鶴川駅についてから思い出したが、私が普段利用しているHELLO CYCLINGのポートがあった。

レンタサイクルも利用できるようになったらいいのに!!
徒歩だと60分以上かかっても、自転車なら半分くらいで済む。

日本代表戦の時に、実証実験が行われていた。普段使っていないコインパーキングを臨時のポートとして活用。より多くの自転車を貸し借りできるようにしていた。

観客数が1桁違う(数万人レベル→数千人レベル)ので、代表選と同じように運用するのは難しいだろう。実証実験から進展して、商用に展開されていないことから考えても、思ったような結果にならなかったのかもしれない。

でも、レンタサイクルを活用する方法は有効だと思う。直行バス、路線バス、レンタサイクルと人が分散すれば、確実に待ち時間解消につながる。

バスが通る道路は、結構道が狭いし、交通量も多いのでそこもネックかな?と思っていたが、河川沿いに別ルートがあるようなのでそこは問題なさそうだった。
今度は、レンタサイクルで帰ってみよう。

最後に

町田ゼルビアFCvsロアッソ熊本の観客数は2,605人だった。2022年シーズンの平均動員数が、3,078人だから普段より少し少なめな状況。それでも「帰りのバスが来ない」「不便」だと思ってしまった。もっと観客が来ている試合なら、「もうしばらく来なくていいや」が「もう2度と行かない」になるかもしれない。

2022年シーズン J2観客動員数ランキング https://soccer-db.net/competition/attendance.php?comp=1002&yr=2022

人口の多い東京都で、面白いサッカーもしている。スタジアムコンセプトも良い。3拍子揃っているのに、観客動員ランキングは16位。

スタジアムの立地が足を引っ張っているのは否めない。スタジアムの場所はどう転んでも変えられないので、心理的にでも「遠い・不便」というのを改善するのがベストだろう。

天空の城のコンセプトがとてもイケているので、FC町田ゼルビアはもっとやれるクラブだと思っている。

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