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4月19日(金):外発的動機付けの4段階

昨日は社内の年度面談の話から、「内発的動機付け」と「外発的動機付け」に関連した有機的統合理論のことに触れましたが、本日もその続きになります。

昨日に記したことですが、現マネージャー達など既に「自立」の段階にある人は自分のベースがあり、なおかつ客観視もできているから、それをふまえて自分の強みを補完することや、興味関心のある領域にチャレンジをしているのが見て取れます。

一方で業務的にもマインド的にも、まだ自立の一歩手前にある若手社員の変化のきっかけを果たしたひとつが課題図書を読了してのアウトプットや専門知識のeラーニングなどで、社内の課題が「きっかけ」の役割を果たして、そこからさらに自分なりの読書や学びが生まれてくるケースがありました。

これは外発的動機付けから始まって、内発的動機付けへと変化していく流れであり、外発的動機付けの段階(グラデーション)を適切に登っていけた例だと思います。

このように外発的動機付けから内発的動機付けへの発展を体系化したものが有機的統合理論になりますが、そこでは外発的動機付けの段階が「外的調整」⇒「取り入れ的調整」⇒「同一化的調整」⇒「統合的調整」の流れで説明されています。

本日はこれをもう少し詳しくみていきます。

●外的調整
最初の段階である外的調整は「誘因、結果」に伴って生じる行動になります。その行動をすることで得られる報酬のためであったり、反対にやらないと叱られるので、それを避けるための行動など、まだまだやらされ感の強い作業的な姿勢がこれに当たります。

●取り入れ的調整
次の取り入れ的調整の段階では「自尊心の回復、高揚」がそこに入り混じってきます。対象となっている事柄に取り組んでいる自分への満足感、納得感が伴ってくるのが先ほどの外的調整から一歩進んだ状態です。

●同一化的調整
その先の同一化的調整になると「価値づけ、重要性の感覚」が伴ってきます。つまり取り組んでいることへの必要性の理解が生じてきて、自分なりに意味づけができる段階になってきます。

●統合的調整
最後の統合的調整では「価値の調和」にいたる段階です。自身の価値観と調和にいたり、一言でいえば「自分ごと」になった状態を指します。

このように外発的動機付けの段階を適切に登っていくと、最初の状態の「やらされ感」から「主体性」の伴った姿へ変化をしていき、内発的動機付けへと移行していくのが理想の流れだといえます。

では、前述したように外発的動機付けの階段を登っていくためのポイントはなにか、ということです。

こちらは明日に続けます。

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