4月30日(土):eスポーツで引き出すウェルビーイング
先般の日経産業新聞には高齢者のeスポーツ効果を検証する旨の記事がありました。
同記事で取り上げていたのは筑波大学とデイサービス施設を運営する企業が連携して2023年3月まで、「eスポーツで引き出すウェルビーイングに関する研究」に取り組んでいる状況についてです。
スポーツを楽しむと、つながりを育むホルモンの「オキシトシン」をはじめ、運動器系機能や認知機能、地震を高めるホルモンの「テストステロン」が分泌されることは以前から分かっています。
それゆえスポーツへ親しむことが運動不足による体力低下や孤独を解消し、認知機能の向上に寄与する一方、高齢者は身体機能の衰えで簡単には運動を楽しめない状況があります。
そこで受け皿になりえるものと考えられるのが「対戦型のeスポーツ」というわけです。
筑波大ではこれまでにeスポーツ大会でオキシトシンやテストステロンの分泌が高まる効果を確認していて、この面に関しては実際の運動に近い効果が得られると期待しています。
それを今回の研究で高齢者に関するデータも収集して、ウェルビーイングにつなげていこうとの考え方です。
eスポーツでも類似した効用があると分かれば、アプローチの幅はぐっと広がっていくと思いますね。
民間と連携しながらこうした研究が進むのは非常に良いし、データがオープンになっていくことで認知症などの社会的課題への多面的な取り組みに結びついていけばと考えています。
その一方で年齢を重ねた先でも実際に身体を動かして楽しめる場や機会を創出していくのも大事でしょう。
私たちのクラブに通うお客様でも80歳手前で元気にボウリングでハイスコアを出している方や卓球を楽しんでいる方もいて、こうした生涯スポーツとして長く親しめるものは、もっとその価値の見直しがあっても良いだろうと感じます。
直近の2年ほどはコロナによって各種イベントが制限されて、そうした場を作りにくかったのは否めませんが、徐々に楽しさやつながりを育む機会を取り戻していければと思っています。
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