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1月28日(土):教育現場で求められる「個別最適」の学び

昨日は日経新聞のコラム「教育岩盤 迫る学校崩壊」から教員の量と質の問題に触れましたが、本日も関連した話をもう少しばかり。

同コラムの別な日に掲載されていたタイトルは「『個別最適』問われる具体策 不登校急増、横並びにNO」と題したものでした。

そこでクローズアップされている事象のひとつが不登校で、文部科学省によると年30日以上登校しない小中学生は21年度に過去最多の24万人に達し、約10年前からほぼ倍増しています。

これについてコラムでは不登校の加速度的な増加は、教室に集まって教員が一斉に教える学校文化に対する子どもたちの異議申し立ての広がりを映し出している、との指摘です。

かつての高度経済成長時の工業化、そのための均質な人材育成としての画一的な教育の問題、弊害はかねてから指摘をされていましたが、そこからの脱却が遅々として進まなかったことで現状に至った面は大きいと思います。

それに加えて昨日に触れた教員の量的、質的な不足が拍車をかけて、教育現場で生徒へのケアが届かなくなっているのだろうと感じます。

こうした状況を打破していくために掲げられているのが前述したコラムのタイトルにもなっていた「個別最適」の学びです。

こちらは「『令和の日本型学校教育』の構築を目指して(答申)」で提起された「個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実」から来ているものです。

ちょうど先月末には先の方向性を実際の教育現場で具現化、実装してきた取り組みや考え方をまとめた書籍「個別最適な学びと協働的な学び」も、このnoteでも紹介したところでした。

「個別最適な学びと協働的な学び」①

「個別最適な学びと協働的な学び」②

こちらの学校で実践している事柄は我が家の子どもたちが通う小学校の教育現場とは良い意味で相当な隔たりがあると思います。

もし同書で触れているような教育現場を様々な小学校に広げていけるとしたら、これは大きな意義があるし未来に向けた可能性を感じられますね。

ただ、これを多くの小学校へ敷衍させるには従来の学校や教員が持つ考え方や旧弊、カルチャーを変えていく必要があります。

そのためのハードルは非常に高いですが、実際にこうして形にしている小学校があるのだから、そこから多くを学んで広がりを作っていってほしいと思っています。

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