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1月20日(木):運動習慣による腰痛予防効果②

昨日は山形大学の研究チームの調査による適度な運動による腰痛発症の予防効果に関することを記しました。

全く運動習慣のない人が腰痛発症するリスクを「1」とした際、軽く息がはずむ程度の中強度の運動習慣が2年間ある人はリスクが「0.59」に、さらに高強度の運動習慣であった場合には「0.46」と半分以下まで軽減される効果が認められたものです。

昨日も記したように日本で何らかの形で腰痛を持っている方、経験をしている方が約2,800万人と推計されているので運動習慣で4割の予防ができるとすれば、これは1,000万人以上の悩みが解消される計算になります。

もう少し掘り下げた話をすると、先の調査でいえば中強度の運動習慣があり、2年後もそれを継続していた実数は1,386人で腰痛発症者は84人だから、このグループでの腰痛発症率は6%です。

ここはさらに下げる余地はあるでしょうね。

というのも先の調査で言及していたのは、中程度という運動の「強度」と週に1~3回の「頻度」のみだからです。

それ以外でフォーカスするとしたら、やはり運動の「質」であり、どのような種類の運動をするか、だと思います。

もし、日常的な運動習慣のなかに柔軟性を維持、改善するようなものが含まれていたとすれば、おそらく腰痛発症率はそれ以上に下げられるはずです。

合わせて座っている際の姿勢で気をつけること、身体の使い方(動かし方)などを知ってもらえば腰痛発症率は半分の3%ぐらいまでは抑えられそうな気がします。

そうなると予防できる人数も削減できる医療費のインパクトも非常に大きなものになるはずです。

本当は国なり、各種自治体がそうした旗を振れば良いですが、それは望むべくもないので、民間でそれを推進していくしかないですね。

少なくともフィットネスクラブやトレーナーはそれを担うことができるポジションにいるので、日々の接客や指導を通じてこれを果たしていければと思っています。


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