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6月1日(土):VARの舞台裏を見て感じた審判へのリスペクト

本日は週末なのでサッカーに関する話を少しばかり。

以前にも紹介したことがありますが、スポーツのストリーミング配信を行うDAZNでは今シーズンから新番組「Jリーグ審判レポート」がリリースされています。

こちらはJFA(日本サッカー協会)審判委員公認という異色の番組で、サッカーの試合におけるレフェリングにフォーカスをしたコンテンツです。

番組内では実際にあった試合のシーンを振り返りながら、審判目線や選手目線でのティスカッションやジャッジメントの背景にある基準を解説するなどして、レフェリングへの理解が深められる内容になっています。

第2回目の配信ではVAR(ビデオアシスタントレフェリー)を使ったオフサイドの確認が主たるテーマでした。

オフサイドを判断する際のVARの手順としては実際のプレー映像をもとに、①ポイントオブコンタクト(ボールを蹴った瞬間)の特定、②守備側選手の最終ラインの特定、③攻撃側のラインの特定といった流れです。

この際にVARでは②、③の特定にあたって2Dと3Dの使い分けをしているとのことでした。

②にしても、③にしても、ラインの特定は身体のもっとも飛び出している部分(守備側の最後尾、攻撃側の最前部)がそれに当たります。

2Dは文字通り平面での確認で済むため短時間でその確認作業が済み、VARの確認による試合の中断時間を最小限にできます。

ただ、選手が走り出している際など身体に傾きがある場合には2Dだと判断がしきれないため、3Dを用いて正確性を担保している形です。

その反面、3Dではそのラインの特定に時間を要するデメリットがあります。

VARルームでは試合の状況、シチュエーションに応じて前述したような使い分けをしながらジャッジメントの正確性と、できるだけ試合を中断させないようなスピード感を両立させている、とのことでした。

こうした判断や運用がなされていることは、Jリーグの試合を見ているだけでは分からない部分なので、すごく参考になりましたね。

また試合のなかで実際にVARが介入しない場面においても、常に映像でのチェックはなされており、場面ごとにすごく細かくやりとりがなされているのがわかりました。

Jリーグの審判のなかでは「確実に、迅速に」といったことが掲げられているそうですが、それを支えているのはバックヤードでのこうした仕事のおかげですね。

1試合にかける熱量や集中力は両チームの選手、監督などはもちろんのこと、審判の方々もそれと同等以上の準備をして臨まれていることがよくわかったので、審判の方々へのリスペクトも大切にしなければと思った今日この頃です。

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