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「アバター近藤が解説する業界史~逆タイムマシン経営論676」

皆さん こんにちは アバター近藤です。
「逆タイムマシン経営論」として、業界唯一の経営情報誌であるフィットネスビジネス誌のバックナンバーを引用しながら、それぞれの年のトピックスや記事について、示唆することは何かをアバター近藤なりに解説していきます。
「歴史に学ぶ」とは良く使われる言葉ではありますが、フィットネス業界史について、詳細に検証した文献は恐らくないと思いますので、これから良い歴史を作るために何かしらのお役立てになれば大変うれしく思います。

~Fitness Business通巻第23号(2006.3.25発行)「同年代のインストラクターはイヤ!ー求められるのは高い資質」1~※名称等は当時、一部文章省略

社団法人スポーツ産業団体連合会が全国中小企業団体中央会から補助を受け、「中高年(団塊世代)層へのスポーツ人材活用」について調査した結果と提言をまとめた報告書が出来上がり、2006年2月10日、報告会が開かれた。
以下にその要旨を紹介する。

「クラブで指導したい」中高年層は多い

「日本スポーツマスターズ2005」参加者約1,140人に民間スポーツ施設での就業意向を尋ねたところ、「機会があれば働きたい」とする人が48%あり、そのうち就業形態として「パートタイマーの指導者」を希望する人が23%と多いことが分かった。
その傾向を種目別にみると特にテニス、水泳が高かった。
また年齢別では、60歳代の就業意向が高い傾向が示された。
定年を迎える団塊世代があまり時間の拘束を受けずに自身の持つ技術を教えて役立ちたいと考えている向きを感じ取れる。
また報酬については「パートタイマー」を希望していることから察するには小遣い程度を得られればよいと考えているように取れる。
中高年層活用の可能性は十分にあると思える結果であるが報告書では次のように提言している。
「民間スポーツ施設での再就業(フルタイム、パートタイム)となると、前例も少ない。明確なビジョンが描けていないのが現状のようである。中高年の指導に対する情熱に対して、どのような条件で就業の門戸を開くか、あるいは定年前に身に付けたどのようなスキルや資格を企業が必要とするのかを明確にすることにより、指導者やスタッフとして新たな戦力となる可能性が高まるのではないだろうか。」

キャリアアップには高い資質を備えることが必要

東京・大分の4クラブの中高年層の会員161人にアンケートした結果、求めるインストラクター像については、意外にも「同世代」が少なく、「若く」「やさしく指導」してくれる人を多くの方がイメージしていた。
さらに、どんな指導を求めるかについては、「説明が分かりやすい」「指導が丁寧」「技術レベルに合った指導」の順で多かった。
これらについて報告書では、次のように我々に注意を促している。
「(団塊世代の顧客は)若くて高い資質を備えた人(インストラクター)か、自分よりも経験豊かで高い資質を備えた人(インストラクター)ならば素直に受け入れることができるが、自分と同じ年代と思うと素直になれないという状況は理解できなくはない。団塊世代を顧客ターゲットとした場合、そのケアを団塊世代のインストラクターに担当させる場合は、十分配慮すべきである」
インストラクターとしてキャリアアップし、長く働き続けることを望むなら、不断の学習と努力により技術的にも人間的にも成長して高い資質を備えていくことが求められる。
そのことが再確認できる調査結果であった。

~ここまで~

丁度、代表伊藤さんと社員のキャリアアップの様々な方向性について、意見交換をしていたところでしたので、記事の報告書は興味深いものでした。

確かに現在も、スタジオインストラクターに関しては、ヨガや太極拳といった長期の経験が価値に繋がるカテゴリーを除けば、20~30代の若いスタッフを求める感覚はさほど変わらないように思います。

一方で当社小型クラブは、60歳代・70歳代の会員比率が同業他社と比較して高いため、その方々に寄り添って指導できる年代としてむしろ年齢を積み重ねたトレーナーの方が支持されるのではないかという感触を得ています。

こちらも同年代という訳にはいきませんが、40歳限界説がよく囁かれる業界の常識は覆せるのではないかと考えております。

お読みいただきありがとうございました。

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