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6月17日(土):認知症基本法が成立

先般の14日には認知症基本法が参院本会議で全会一致で可決され、成立をしましたので本日はこれに関連した話を少しばかり。

同法案が起案された背景は急速な高齢化の進展に伴い、認知症の方が増加している現状を鑑みて認知症の予防等を推進しながら、認知症の方が尊厳を保持しつつ社会の一員として尊重される社会の実現を図るため、とされています。

厚生労働省の研究班によれば認知症の方は2020年時点で600万人以上と推計され、団塊の世代が75歳以上となる2025年にはおよそ700万人に達する予測です。

700万人ということは高齢者の5人に1人が認知症との計算なので、誰しもの周囲にそうした方がいる状況だと思います。

またWHO(世界保健機関)によれば認知症の方は世界で5,500万人以上と言われ、2050年には1億3,900万人に増加するとの予測で、先進国の共通課題であるのは間違いありません。

今回の法案では国が「認知症施策推進本部」を設置し、認知症の方や家族などで構成する関係者会議を設けて意見を聞いたうえで、施策を推進するための基本計画を策定することを義務づけています。

また、都道府県や市町村には認知症の方や家族などから意見を聞いた上で計画を策定することが努力義務となりました。

そのうえで国民の理解促進、社会に参加する機会の確保、医療や福祉サービスの提供体制の整備、認知症の方や家族などの相談態勢の整備など8つの項目が基本施策に掲げられました。

国民の理解促進に付随したところでは9月21日を認知症の日、また9月1日から30日までの1ヶ月間が認知症月間に制定されます。

本法案の成立は社会課題の認知症に取り組む第一歩でしょう。

私たち民間のフィットネス事業者もこの領域の一端を担っていく存在だと思うので、できることを少しずつ増やしていければと考えています。

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